社会人3年目が転職活動をすべき7つの理由

考え方

こんにちは。シャチホコです。

新入社員として入社した会社ももう3年目。社会人にもなれ、自分が勤めていいる会社の文化を知り、「このままでいいんだっけ」と疑問を抱いている人も多いだろう。

結論から言う。社会人3年目で転職活動を一度経験しておくべきである。第二新卒というブランドは、社会人3年目で終わる。ここで転職活動をしないのは、権利を捨てる様なものである。一番の悪は、惰性や面倒くさいからという理由で転職活動をするか否かすら検討しないことだ。

転職活動から得られるものは多い。それも君が会社員として働く残り50年間にも活きてくる大切なことばかりだ。逆に失うものは、時間だけだ。ローンを組み、3,000万のマンション投資をしろと言っているわけでは無い。君が意味もなく過ごしている同期との飲み会やSNS、ゲームをしている時間とトレードオフで転職活動をすべきだと言っているのだ。

ここでは、転職活動をすることで得られる7つのことについて実体験に基づき、簡単にわかりやすく解説をしていきたい。

1.行動力がつく

まず第一に、君は現場の会社員生活に不満を持っている。「もっとやりがいのある仕事がないか」「残業時間が長すぎる」「上司からハラスメントを受けている」「所属する業界が斜陽産業だ」いろいろな理由があると思う。

結論から言う。そんな不満を抱いていても実際に何か行動に移す人は、5%も居ない。これは脳の仕組みに基づいているのだが、人は環境が変化することを嫌う傾向にある。そこで人が取る行動は、仲間と愚痴をいい、上司という共通敵を作り、程度の低い共同体意識でお互いの傷を舐め合うことだ。傷を舐め合うことで、改善することは何もない。

その中で君は、転職エージェントに登録し、エージェントと面談し、今後のキャリア形成について考えるのだ。ここで大切なのは、「いい企業に転職できた、できなかった」ということではない。惰性で過ごさず、自分自身で現状を変えるための行動をとったことである。この経験は、今後の人生で別の課題に出会ったときにも必ず生きる。ここで行動に移したことが自分の自信になるのだ。

人生を変えたいなら行動しろ。行動し続けろ。

2.市場価値の高い人間とは何かを知れる

転職活動の企業からの求人を見ると、世の中の企業が求めている人材像がわかる。例えば、君は英語についてどう思うか。大学からの惰性で目的もなく、TOEICの勉強をし、自己啓発をしているつもりになっていないだろうか。これは非常に興味深いことだが、海外の取引先を相手にする業務以外では、TOEICの点は差別化要因にならない。現場の日本においては、仕事で英語のスキルは必要でない場合がほとんどだ。

面白い話がある。楽天では、英語を公用語としており、社員のTOEIC800点取得を目標として掲げている。しかし、実際に業務上英語を使うことはほとんどなく、全社会議か三木谷さんとの打ち合わせで使うくらいらしい。

一方で、英語ができなくても、企画職においては、0から1のサービスを生み出した経験がある人間への需要は高い。業界の経験知識がなくても、何もないところから仮説検証を行い、サービスを企画した経験は再現性のあるスキルとして評価されている。

君が現在営業として働いており、優秀な営業になりたいと思うなら、キーエンスやリクルートといったハイパー営業の求人にはどんな応募条件が書かれているのかを見るだけでも勉強になる。当然、TOEICに割いていた時間を別のことをするのに使うことになるだろう。

会社員として成功したいなら、どんな人間にニーズが集まっているかを知れ。そしてニーズに合った人材になれる様に時間を割くのだ。

3.人生のコンパスについて考える機会になる

人生のコンパスとは自分の人生の中で何が一番大切かという価値観のことだ。前田裕二氏が著書『人生の勝算』の中で触れているものである。君が人生において幸福を得るための最も大切な道具となる。

著書の中で、前田さんは自分の人生と自分の兄の人生を比較しながら、人生のコンパスの重要性を語っている。前田さんの兄は、人生のコンパスを「家族」に置いている。前田さんの兄は、妻・子供2人の4人家族である。人生のコンパスを家族に置いているため、仕事を早く切り上げて、子供とお風呂に入ったり遊んだりする時間を最優先に置いている。年収が2倍となる転職のオファーが来ても、現在と比較し労働時間が増えるのならばという理由で辞退している。

一方で前田さんは、自身の生い立ちでの経験から「生い立ちで人生が決まる世界じゃなく、努力した人が報われる世界を作る」という考えのもと、寝る間も惜しんで仕事をし続けている。それに伴い、名誉も富も手にしている。

君はどちらの人生がいいと思うだろうか?この2つの人生に優劣はない。2人とも自分のコンパスに従った人生を送っている。一番不幸であることは、「自分の人生のコンパスを持たないこと」である。なぜならば、自分の人生のコンパスを持たない人は、隣の芝が青く見え、一生幸せになることはないだろう。

転職を通じて得たいものは何かを考えると、必然的に人生のコンパスは何かを考える機会になる。人生の充実度や満足度を上げたいなら、人生のコンパスを持たなければならない。

4.人生の選択肢を拡げられる

君が転職活動における軸(転職で何を得たく、何を捨てられるか)を明確にすれば、転職エージェントは君にあった最適な求人情報を提案してくれる。それは、君の新しい人生を提案してくれることと同義だと僕は思う。

例えば毎日8時に支店に出社し、支店の周りを掃除することと日経新聞を読むことから業務を始め、定時まで働く銀行員と、Zホールティングス傘下の企業の様に、フルリモートでフレックスを採用している企業では、人生は全く異なるだろう。

ここではどちらがいいかと言っている訳ではない。働き方は多様になってきており、君の人生のコンパスにはどちらがフィットしているかということである。一番不幸なのは、「世の中には多様な働き方が存在している」というこの事実を知らないことである。

そして面白いのが、一時代前には考えにくかったが、銀行員がZホールティングスの様ないわゆるネット企業からのニーズが多いということである。ネットバンキングが主流となり、通帳の印刷でお金を取る時代になった。ビジネスモデルは大きく変革を見せ、異業種間の転職が活発になっているのだ。

仮に、エージェントに提案された企業に転職したときの人生をイメージしてほしい。君の人生のコンパスによりフィットした会社に勤務することができるかもしれない。

5.会社で働くことへの納得感が出る

転職活動は必ず転職につながるものではない。それは、内定が出なかったということだけでなく、仮に内定が出ても結局今の会社に所属することに決めることがあるということだ。これを聞くと君は「転職活動をした時間が無駄になったのではないか」と思うだろう。

だが、実際にはそんなことはない。僕は、「今の会社に残ること」も転職活動におけるゴールであると思う。なぜなら、そこには今の会社に残る明確な理由があるはずだからだ。それは、転職活動をしていない人とは大きな差となる。

自分の選択肢において、自社に残ることのメリットとデメリットを明確にすることで、今の会社で働くことに対しての納得感が生まれる。当然パフォーマンスも上がるし、今度は社内でのキャリア形成を考えるきっかけにもなる。

この納得感があるのと無いのでは、人生の充実感が全く変わる。毎日「この会社で働いていていいのだろうか」というモヤモヤが消える。

6.社内異動制度に活かせる

転職活動での経験は社内の異動制度においても君の大きな強みとなる。社内の異動制度で多いのが、「ジョブローテーション制度」と「社内公募」だろう。多くの場合、いずれの制度も希望する部署を応募するに際し、エントリーシートを書き面接を受けることになるだろう。

簡単に言うと、この社内異動制度で準備するエントリーシートや、面接において他の候補者を圧倒できる。なぜなら、君は転職活動の最中で転職エージェントというプロにエントリーシートの書き方や面接の練習をしてもらうからだ。また、実際に企業に応募し、面接を受けた君は「百戦錬磨の猛将」なのだ。

他の候補者の多くは、就職活動以来、面接やエントリーシートの作成を経験していない。仮に君が転職活動をしておらず、他の候補者がバリバリに転職活動をしており、面接に慣れていたら君は怖くないか?それと同じだ。

そして何より、この社内異動制度にエントリーできる時には、君は「自分がやりたいこと」が既に明確になっており、自分自身のこれまでの経験において「何を活かせるか」も明確になっている。他の候補者に負ける理由があれば教えてほしい。

7.将来の転職の可能性に備えられる

最後に、これはイメージしたくないことかも知れないが、君が勤めている会社は将来どうなるか分からない。経営状況の悪化に伴い、労働条件が著しく悪くなるかも知れない。またリストラに合うかもしれない。実際に、近年のソニーや日立製作所といった大企業がリストラを実施していることや、コロナに伴い、JAL、ANA、JTB等も壊滅的なダメージを受けている。

5年前に誰がこんな状況を想像できただろうか。今後DXやAIの発展のビジネスモデルの転換に伴って、よってより一層業界の淘汰は激しくなる。

そんな危機的状況を目の前にした時に、「会社に頼るしかない」人間にはなるな。つまり、どれだけ労働条件が悪くなっても、今の会社で働くことしか選択肢のない人間になるべきではない。そんな危機に直面した時に、転職活動をすぐに開始できるか。これが運命の分かれ道だ。

少しイメージしてみてほしい。君が45歳になった時に転職活動を始められるかどうか。人は、年を取れば取るほど保守的になる。つまりは、変化を嫌う様になっていく。その時に今の君と同様に転職活動をすぐに始められるかどうか。これはあくまで経験則だが、その年齢で初めて転職活動を始められる人は少ない。

そんな危機に面した時に、今転職活動をしていれば動ける可能性は高い。転職のためのステップを把握し、転職エージェントの使い方を知っている。その経験は掛け替えのないものになるだろう。今転職活動をすることは、将来の保険にもなるのだ。

参考:転職エージェントに登録する

最後に参考までに、まだ転職エージェントに登録していない人向けに、転職エージェントについて簡単に解説する。

転職活動を始めると、転職サイトと転職エージェントと2つが存在することに気づくだろう。

転職サイトと転職エージェントの違いは?

ここで、君たちがすべきことは、転職エージェントに登録することだ。転職サイトには登録しなくてもいい。転職サイトと転職エージェントの違いは、下記の通りだ。

  • 転職サイト:自分で公開求人を見て、興味のある求人に応募する
  • 転職エージェント:転職のプロが君に合った求人を提案してくれる

転職エージェント利用の際に気をつけること

転職エージェントのビジネスモデルは、転職希望者が企業に転職したタイミングで初めてエージェントに報酬が入る。君たち転職希望者には全く費用が発生しない仕組みになっている。逆を言えば、転職が成立しない限り、転職エージェントに報酬が発生することはない。故に、転職エージェントは基本的に転職することを勧めてくる。

また、その中でも転職エージェントにとって楽な転職は「給与が下がる転職」だ。転職先の企業にとっては、他の企業で高い給料をもらっていた優秀な人材が手に入るため、合意がしやすい。故に、安易に給与が下がる転職を提案してくるエージェントには注意が必要だ。

転職エージェントをうまく利用する

上記の注意点を踏まえ、転職エージェントとはうまく付き合おう。

まずは第二新卒でどんな企業がどんな求人を出しているのか。今のトレンドの業界、求められているスキルをエージェントから情報収集するのがいい。その情報を得るだけで自分の市場価値をある程度測ることができる。第二新卒は少子高齢化が進む日本においては、マーケットとしてかなり熱い。エージェントも親身になって相談に乗ってくれるはずだ。

まとめ

転職活動で得るものと失うものを比較すると、得るものが圧倒的に多い。仮に転職をしなかったとしても、君の会社員人生においてはメリットが圧倒的に多い。だからこそ、転職活動をしてみてほしいのだ。実際に転職エージェントと話しているだけでも勉強になる。世の中のトレンドや、業界のトレンドを掴むことができる。

転職エージェントは、君たちが思う以上に勉強している。なぜなら、業界の知識がないとクライアントに相手にされず、非公開求人の情報を入手することができないからである。君の所属する業界の知識やトレンドについては君より詳しいなんてことも十分にあり得るのだ。

あとは君が、行動に移す勇気をもてるかと、無駄にしている時間を差し出せるかどうかである。

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