【悲報】大企業ではスキルが身につきにくい。大企業の社員は転職できないのか?

就職活動

こんにちは。シャチホコです。

「大企業に入社すれば安泰」そう思い、僕は学生時代に一生懸命就職活動をして、新卒でいわゆる大企業に入社しました。しかし、終身雇用が崩壊し安泰なくなった今、求められるのはスキルを身につけることです。

一般的には大企業ではスキルが身につきにくいのでしょうか。大企業から大企業へ転職を成功させた僕の経験からこの疑問について解説していこうと思います。大企業からの転職については、下記の記事でもまとめているので参考にしてください。

▼なぜスキルを身につける必要があるのか? 

まず改めて、なぜ社会人はスキルを身につける必要があるのでしょうか。その理由は不安定な状況が続く現代において、「急に職を失ってしまった」という状況を避けるためです。

・大企業が安泰の時代は終わってしまった

冒頭にも述べた通り、日本の大企業はすでにボロボロです。ニュースで「景気が厳しい」ということをなんとなく理解している人は多いと思いますが、君が想定している以上に今の日本の経済事情は厳しい状況です。

そのため終身雇用は崩壊し、いわゆるジョブ型雇用へ雇用形態が変遷しようとしています。その結果、名だたる大企業でも連日のようにリストラが行われているのです。ジョブ型雇用については、下記の記事でまとめているのでよければ参考にしてください。

・リストラの対象にならないようにするため 

このリストラに合わないようにするために「スキルを身につける」必要があるのです。リストラの対象になるのは、「年齢が高く、役職にもついていない人」です。

こういった人は多くの場合スキルも持っておらず、会社からすると不要な存在となってしまいます。リストラの対象にならないようにするために、スキルを身につける必要があるのです。

・いつでも転職できるようにするため 

仮にリストラを宣告された時、転職先が見つからなければ早期退職しか選択肢はありません。老後2,000万問題と言われている現代において、早期退職は地獄の始まりとしか言いようがありません。

また、リストラが始まったような企業においては、仮に残れたとしても雇用条件は悪くなります。実際に僕の知り合いはコロナの影響で早期退職か残留かの選択を求められ、残留の場合は給与が半額になるという労働条件を突きつけられたそうです。

もし今勤めている会社から出たいと思った時にすぐに転職できるように、スキルを身につけておくことは大切なのです。

▼大企業ではスキルが身につかないのか? 

では「大企業でスキルが身につかない」という話は本当なのでしょうか?僕の経験上、答えはNOです。確かに大企業だと身につかないスキルもありますが、一方で大企業だからこそ身に付くスキルもあります。

大企業で身につくスキルとは?

まずは大企業で身につくスキルから紹介していきます。大企業は大きな案件を様々な関係者と進めていくという特性があります。そういった経験から下記のスキルが身につきます

・関係者との調整力

1つ目が関係者との調整力です。大企業の仕事は基本的に大きな案件が多いです。そのため、社内の他の部署をはじめ、社外の業務委託先、取引先、パートナーなど多くの関係者と仕事を進める必要があります。

この多くのステークホルダーのそれぞれの立場にたち、業務を進めていく必要が理ます。この「調整力」を大企業では身につけることが可能となるのです。

・マネジメント力 

次にマネジメント力です。大企業であると、社外の業務委託先、取引先、パートナーなどに発注をするクライアントになる立場が多いです。クライアントはお金を払う立場なので、自分が達成したい目標に向かって発注先を動かす必要があります。

大企業では若い頃からクライアントの担当者として、社外パートナーを動かす経験が積めます。目標達成のための判断、パートナーを動かす経験は「マネジメント力」を養えるのです。

・社会人としての基礎力

大企業では社会人としての基礎力もつきます。大企業は定期的に社員研修を行ったり、配属後もメンター制度などで社員の成長のために手厚いフォロー制度が存在しています。

マナーや仕事の進め方などの社会人としての基礎スキル、いわゆる「人間力」が形成されるので、初対面の人でも円滑に業務を進めることができる素地を身につけることができます。

・人脈が形成される

最後に人脈です。大企業は基本的に各業界の大企業と付き合いがあります。若い頃から会社の看板を背負って、各業界の大企業の担当者とやりとりを進めるため、人脈が形成されます。

本当の意味での人脈を形成するには「一緒に苦労をし大きな目標を達成し、感動を共有する」という経験が必要なので、なかな大変ですが、この人脈は最高のポータブルスキルになるのです。

  

<大企業で身につかないスキルとは?>

大企業で身につくスキルがある一方で、身につかないスキルと言うのも存在します。大企業ではどうしても大きな案件の歯車の一つとなるケースがほとんどなので、ベンチャーや中小企業でできる経験が積めないというデメリットもあります。

・意思決定力 

1つ目が意思決定力です。大企業とベンチャーではそもそも裁量が違います。ベンチャーでは実力次第で若い内から要職に就くことができるので、裁量が与えられます。裁量が与えられるということは、意思決定する機会が増えると言うことです。

意思決定する経験が増えると、「どんな観点で意思決定すべきか」「何を気にしないといけないのか」といった感覚が身につきます。それが正しい意思決定ができるようになる意思決定力につながるのです。

・1人で事業を立ち上げる力

次に1人で事業を立ち上げる力です。大企業では大きな案件の中の1パートを担うことが多い一方で、ベンチャーでは自分で市場調査、他社分析、サービス企画、事業計画といった計画が求められます。

この1人で事業を立ち上げ、運営していくスキルというのはベンチャーだからこそ身に付くスキルであり、新規事業立ち上げなどではとても重宝されるスキルとなっています。

・スピード感 

最後にスピード感です。大企業とベンチャーでは仕事を進めるスピードが圧倒的に異なっています。それは、承認を取る必要のある人間の数の違いなど環境的な部分がありますが、一番はマインドが異なります。

ベンチャーの社員は、常に競争に晒されています。競合他社に先を越されてしまうと、明日の自分たちが倒産してしまう可能性もあります。そのため、ともかくスピード感を持って新しい価値を世の中に創出していく必要があります。このマインドが業務を進めるスピード感として現れているのです。

▼大企業の人事に聞いた!大企業からは転職しにくいって本当? 

では「大企業の社員は転職しにくい」というのは本当なのでしょうか?僕の前職の同期に人事で中途採用を務めている人間がいたので、実際にインタビューしてみました。その結果、大企業の社員は需要が多いとのことでした。その理由について解説します。

・大企業出身者には一定の信頼がある 

まず大企業の出身者には、一定の信頼があるということです。他の大企業がその人を採用し、教育してきたという事実があります。また、一定の実績を残していれば問題なくその企業内で仕事ができていたと言うことになります。

他の大企業で通用していた人材=優秀な人材ですし、他の大企業で活躍してきたという事実が一定の信頼となるとのことでした。

・大企業出身者の方が協調性が高い 

大企業で仕事をするには、「多くの関係者と協力しながら円滑に業務を進めることができる」協調性がとても大切です。大企業出身者には、同じように多くの関係者と仕事をしてきた経験があるので、親和性が高いという考えがあるとのことでした。

大企業ではベンチャー企業のような「尖った人材」よりも、協調性の高い人材が評価される傾向があるようで、それは多くの人と協力しながら大きな案件を進める進めるという仕事の進め方の特性にあるようです。

・大企業の中途採用は大企業出身者がほとんど 

最後に僕は前職も今も大企業に勤めているのですが、大企業の中途採用のほとんどが「大企業出身である」ということです。裏を返すと、大企業に転職するには大企業出身であることが有利に働くということだと思います。

このことから、大企業出身だからといって「スキルが身につかないから転職できない」ということは絶対にないと思います。

▼転職しやすくするには何が必要か?大企業からの転職を成功させるコツ 

では、大企業であればどの部署にいても転職できるのでしょうか。答えはNOです。転職しやすい部署とそうでない部署というのが明確に存在しています。転職しやすい部署に所属し、実績を残すことが転職を成功させる第一歩です。

・市場の需要が高い部署を志願する 

転職活動をしてみるとわかりますが、求人が出ている職種には偏りがあります。実際に僕は、営業時代とサービス企画時代の2回転職活動を行っていますが、サービス企画時代の方が圧倒的に求人が多かったです。

転職活動は基本的に業界と職種の軸があり、多くの場合どちらか片一方を変えることになります。営業という職種はどの企業でも基本的に雇った社員で賄えている場合がほとんどです。

一方でサービス企画は新規事業を立ち上げるにあたり、その業界の専門家を即戦力として雇いたいというニーズが企業にあります。そのため営業と比較すると、求人数が多くなったのです。このように職種(部署)に応じて求人数は異なります。

・社内公募を有効的に活用する

転職市場で求人数の多い職種を経験できる部署に行く重要性は理解できたかと思いますが、大企業ではなかなか思ったような異動ができません。よく「配属ガチャ」なんて言葉で表される通り、全国のどの部署に行くかわからないのが大企業です。

そんな中で、1つだけ希望した場所に異動できる方法があります。それが、社内公募制度です。社内公募とは、人材を求める部署が社内で募集をかけ、応募してきた社員の中から選抜するという異動制度です。よく「社内転職」なんて言われたりもしています。

社内公募は定期異動と扱いは変わらないのですが、「自分が希望したい部署に手を挙げていける」という意味では、唯一の方法なのです。この社内公募を有効活用して転職市場で需要の高い部署への異動を狙いましょう。社内公募については下記の記事でまとめているので、参考にしてみてください。

・他社にアピールできる実績を残す 

転職市場で需要の多い部署に異動できたら、あとはそこで一旗あげるだけです!ここで大切なのは、なるべく大きな案件に携わるようにすることです。なぜなら、大きな案件は各部署のエース級がアサインされることが多く、仮にあなたが無能でも周りの関係者が案件を進めてくれます。

なので、ともかく大きな案件に携われるように積極的に手を上げ続けることを意識しましょう。実際に僕も運良く大きな案件に携わることができ、スキル以上の成果を残すことことができ、転職を成功させられました。

▼大企業から転職する際におすすめのエージェント 

最後にあなたが大企業から転職する時に使うべきおすすめエージェントについて解説します。僕は転職する時に約20社の転職エージェントと会いましたが、そこで気づいたのは、「大企業から転職しようと思うと、多くの企業と繋がっているエージェント」でなくてはなりません。

多くの企業とつながっている大手転職エージェントは下記の通りです。

・JACリクリートメント

・リクルートエージェント

・マイナビエージェント

この3社はいずれも大手ですし、エージェントのレベルも高いので、あなたのキャリアや今後のやりたいこと踏まえて適切な解をくれるでしょう。

▼まとめ 

「大企業に入社すれば安泰」という時代はすでに崩壊してしまいました。10年後、20年後の日本にどんな環境変化が起きるかは誰にも予想がつきません。そんな環境変化に対応できるように、スキルを身につけましょう。

大企業で働いていると他で通用するスキルがつかないということはありません。大切なのは、他の企業でも需要があるような部署で働くということです。そのためには社内公募制度などをうまく利用し、いいポジショニングを実現してください。

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