【実体験】営業がつらい。つらすぎて、営業から逃げ出した話

キャリア

こんにちは。シャチホコです。

社会人になる時、大学生の誰もが思うことは「営業にはなりたくねー」ですよね。僕自身もそう思いながら、前職の会社に入社しましたが、見事に入社から6年間の間、営業を務めあげました笑

この記事では、僕の6年間の営業経験から営業の何がつらかったのか、つらい時にどうすればいいのかについて解説していきます。

▼【配属ガチャの恐怖】行き先は大分、職種は営業

僕は大学時代に広告関係の仕事に興味があり、新卒では宣伝部への配属を希望していました。配属発表前にある人事面談でも宣伝部に行きたい思いを熱く語り、アピールをしたのですが、実際に配属されたのは営業でした。しかも場所は大分県でした笑

そこから僕の6年間という営業生活が始まりました。営業になった時にはまさか20代の大半を営業マンとして過ごすことになるなんて思ってもいませんでした笑

▼営業はつらかったか?

では6年間の営業生活を終えて、営業はつらかったのか。答えは即答で「はい。つらかったです」と答えます。それは僕が大企業の営業だったという背景もあります。

・大手企業の営業は割に合わない

営業を終えてみて感じるのは、大手企業の営業マンは割に合わないと思います。なぜなら、目標達成のインセンティブや歩合制ではないからです。そのため、どれだけ実績をあげても給料が変わらないのです。

外資系企業の営業や、バリバリの営業会社は「やればやるほどお金がもらえる」という給与体系になっているので、お金が営業マンのモチベーションになりますよね。

・目的がないとつらい

つまり、大企業の営業マンは営業の業務自体に目的がないとモチベーションにならず、つらくなります。この目的というのは多くの場合「行きたい部署に行くための下積み」になるのですが、ここが明確にならないと本当につらいです。

僕の場合は元々宣伝部に行きたい思いから、3年目くらいからサービス企画をやりたいという思いに変わったので、「サービスを知るための期間」として営業時代の時間を設定していました。

▼営業はつらいよ。筆者が経験した9つの理由 

では、具体的に営業の何がつらかったのか。6年間の経験の中から、その内容について具体的に解説していこうと思います。

つらい理由1:終わらない数字の圧力

まずは、営業はずっと数字を追いかけ続けなければいけないということです。例えるとすれば「ゴールのないマラソン」でしょうか。仮に今月の目標を達成したとしても、翌月1日にはその実績はリセットされます。

実績が悪い時には確かに救われるのですが、良い時は「また1から始まるのか」と気が滅入ってしまうのも事実としてあります。そして1年間が終わる3月には、翌年度の目標値が展開されます。「今年度の数字もまだ終わってないのに」と思いながら、憂鬱な気持ちで走り続ける必要があるのです。

つらい理由2:上がり続ける目標値

これは会社によって考え方が違うかもしれませんが、実績がいい営業マンほど目標値が高くなる傾向があります。それは、チームに与えられた目標値を達成するために、直近の実績の構成比で目標値を按分する傾向があるためです。

そのため、サボりまくりのおじさんの分の目標値が自分に降りかかるのです。僕自身、営業で実績を一生懸命あげてもそれと同時に目標値がドンドン上がっていくので、「損だなぁ」と思っていました。

つらい理由3:机上の空論すぎる計画と対策

営業の特性として、目標は降ってきたものを達成しないといけないというものがあります。会社の状況次第では、「こんなんどう考えても無理でしょ」と思うような幾何学的な目標値が展開されることもよくあります

そんな時にも、その数字を達成するための行動計画を立てて上司と合意しないといけません。そしてこの行動計画は実態と乖離しているハリボテの行動計画であることが多いです。「無駄だな」と思いながらやるこの作業は本当につらくなります。

つらい理由4:増え続ける商材

これは現代の営業の共通の悩みだと思いますが、コモディティ化が進んでいるため、新規事業への取り組みが必要になる都合上、取り扱う商材が多様化していることです。つまり「あれもこれも売ってこい」と言われるのです。

売るためには当然「商品知識、市場環境、競合他社の情報」などをインプットしなければなりません。日頃の営業活動に加えて、思いつきで増やされた商材を勉強して販売するというのはとてもつらかったです。

つらい理由5:会社の問題で叱られ続ける

営業は基本的に会社の代表として、取引先やお客様と相対します。そのため、会社が障害や問題を起こした時には、自分がフロントに立ってお客様に説明したりお詫びしたりする必要があります。

「僕のせいじゃないのに」と思いながらも頭を下げ続けたり、自分が起こした問題じゃないから詳細が分からないのに説明を求められるのは本当につらかったです。

つらい理由6:休日も鳴り止まない電話

取引先は、お客さまであるが故にいつでも電話をかけてきます。当時僕は会社用の携帯電話を持たされており、いつ取引先から電話が鳴るかわからなかったので、365日24時間持ち歩いていました。

旅行先に行っても電話がなることはしょっちゅうあり、時には京都の清水寺や北海道の小樽運河の船の上、沖縄のフェリーの中でも電話をかけていました。「電話が鳴ったら嫌だな」といつも心が休まらないのが本当に苦痛でした。

つらい理由7:夜中まで続く取引先との懇親会

取引先と毎晩のように続く飲み会も「営業やめたい」と思った原因でした。東京にいる同期は大学の友達と業務後の飲み会を楽しんでいるのに、「なんで自分は取引先のおじさんと飲まないといけないんだ」と憂鬱な気持ちになりました。

そしてこれが、基本三次会くらいまで続いていつも深夜に解散になるのです。そうすると、もちろん気疲れもあるのですが、それ以上に肉体的な疲労が日に日に溜まっていき、体がボロボロになりました。24歳の時に健康診断で肝臓に問題ありと言われた時の絶望感は忘れられません笑

つらい理由8:トラックの運転手なみの移動距離

取引先との商談のためのえげつない移動距離もつらい原因でした。大分県という特性上、公共交通機関が発達しておらず、移動手段は基本的に車です。片道100kmは日常茶飯事で、ひどい時には1日500km走行したこともありました。

この長距離の車運転がなかなか過酷で、腰は痛くなりますし、ともかく疲れます。1日かぎりならいいのですが、何日も続いた時は本当に体がボロボロになっていきました。

つらい理由9:全国各地に異動させられ続ける

最後に、大企業は全国に営業拠点を持っています。そのため、いつどこに異動させられるか分からないという点があります。実際に僕の大分県時代に座っていた隣の先輩は、東京→富山→仙台→大分→旭川の営業拠点に5年くらいで異動になっていました。

どこに行くか分からないことで、マイホームを買うことができなかったり、単身赴任もしないといけなくなります。営業って本当に損だなと思います。全国転勤に関することは下記の記事でまとめているので、よければ参考にしてください。

▼【実体験】営業がつらくて逃げ出した話

僕は6年間営業を務めていたのですが、ある日ふと「いつまでこの営業マン人生が続くんだろう」と思いました。最初はイヤイヤ始めた営業でしたが、自分なりに真面目に取り組み、それなりの実績もあげていたのですが、このまま営業でい続けることが怖くなりました。

・キャリア申告には営業はもうやめたいと記載

僕の前職の会社では定期的にキャリア面談なるものが存在していました。内容は、事前にキャリア申告システムに現在の業務の棚卸しや適性を記載し、上司と面談するというものでした。

今まで形骸化していたこのキャリア面談の際に、「いつまで営業を続ければいいか分からない。サービス企画職に異動できなければ、場合によっては転職も考えている。」と記載しました。今まで上司との関係性を大切にし、忖度していたこともありここまで強烈に書いたことはありませんでしたが、この記載をきっかけに人事とも面談できることになりました。

・サービス企画に社内公募で応募

僕の前職の会社では年に2-3回社内公募で求人が出ていたのですが、その際に運良くサービス企画職がでていたので、応募しました。この社内公募の制度ですが、社内イントラの人事のページとかにしれっと掲載されているレベルなので、あまり会社内でも認知度は高くありませんでした。

結果として、僕はこの社内公募で行きたかったサービス企画に異動することができたのですが、この制度を知らなかったからまだどこかの地方で営業をしていたかもしれません。無事に逃げ出せたからよかったものの、ぞっとしますね。社内公募については、下記の記事で記載しているので、参考にしてみてください。

・並行して転職活動も開始

それに合わせて僕は転職活動も開始しました。正直言うと、実際に転職するつもりは無かったのですが、自分の今のスキルが社外でどれくらいの評価を得られるのかを試してみたく、転職エージェントに応募しました。

最初は少し面倒なのですが、登録するとすぐに自分に合った求人をいくつか担当のエージェントが紹介してくれました。その時は社内公募で異動したのですが、結果として僕は数年後にこの転職エージェントを通じて、転職することになりました。

▼転職は転職エージェントを使おう!

最後に転職活動を進める際には、転職エージェントを活用すべきであることをお伝えします。実際に僕も転職した際には、転職エージェントを活用して転職を実現させました。転職エージェントの他にも転職サイトなるものがあるのですが、転職エージェントをおすすめする理由は下記の記事で詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。

・自分に合った転職先を提示してくれる

転職エージェントに登録すると、最初にこれまでの職務経歴やキャリアを説明したり、どんな求人に応募したいと思っているかを意識合わせする面談が行われます。

その数日後には、僕が狙える求人を紹介してくれました。業界も幅広く提示してもらえることで、世界観が一気に広まりました。

・ES、面接の準備を手伝ってくれる

転職エージェントは、ESや面接の対策を手伝ってくれます。就職活動と違い、一緒に対策を考えてくれたり、人によってはESの内容も事細かに添削してくれます。

就職活動時代は自分1人で全てやらないといけなかったことに対し、一緒に協力してくれるのでかなり楽に転職活動を進めることができます。そしてここで行ったES作成や面接練習の内容は実は社内公募でも活かすことができるので2度美味しいです。

・転職のノウハウを全て教えてくれる

そしてそもそも「転職活動ってなんぞや?」といった疑問点を全て解決してくれます。転職活動の選考フローや、内定後の退職交渉、そして入社まで事細かくフォローしてくれるので、就職活動と比べるとかなり楽に進められます。

・大企業からの転職のおすすめのエージェント

転職活動を始めるとわかるのですが、転職エージェントは無数にあります。中には個人でやっている人も沢山いるので、悪徳エージェントには注意が必要です。僕は20社ほどの転職エージェントと面談を行ったのですが、下記3社がおすすめです。

・JACリクリートメント

・リクルートエージェント

・マイナビエージェント

この3社はいずれも大手ですし、エージェントのレベルも高いので、あなたのキャリアや今後のやりたいこと踏まえ適切なアドバイスをくれることだと思います。

▼まとめ 

 営業はつらいです。大変です。肉体的にも精神的にもここまでハードなのは、営業だけなのではないかなと思います。確かに学ぶことや身に付くスキルも多いのですが、もしあなたが今無理をしていて体や心を壊してしまうほどであれば、すぐに逃げだすことをおすすめします。

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