【実体験】新卒で配属された職場でいじめを受けた話を告白します。いじめにあった時新人はどうすべきか?

就職活動

こんにちは。シャチホコです。

コンプライアンスが厳しくなり、パワハラやセクハラといったいわゆるハラスメントは僕が新入社員時代に比較するとかなり減ったように思うのですが、一方でまだ根強く残っていると思うのが「新人いじめ」です。

僕の前職の職場でも先輩が新入社員に厳しくあたる姿を定期的に見かけましたし、僕自身が新入社員時代にまさにいじめにあっていました。この記事では僕が受けた新人いじめの内容と、どのように対処したのかについて解説していきます。

▼新人いじめはなぜ起こるのか?

そもそも新人いじめはなぜ起こるのでしょうか。僕が見てきたケースや、自分が後輩を持った時に実際に感じたことからその理由について解説していきたいと思います。

・指示されたことをスムーズにできないから 

1つ目が指示されたことをスムーズに行動できない点です。新人はそもそも社会人としての基礎がわかっていません。そのため、何かタスクをお願いして、「わかりました!」と回答されても、期待通りの行動をしてくれないことが沢山あります。

その際にメンターなど担当の先輩は、都度指摘をしないといけません。通常の業務もただでさえ忙しいのに、新人の面倒まで見るのはかなり骨が折れます。新人が慣れるまではこのやりとりが何度もあるのですが、これに耐えられない先輩は新人に厳しくあたってしまう傾向があります。

・大人しい性格で覇気がないから 

2つ目は大人しく覇気がないことです。新人には大人しい性格の子もいます。性格上悪気がなくても、元気に挨拶ができない、自分から先輩に話しかけられない、能動的に動くことができない新人がいます。目の前で固定電話が鳴っているのに新人がとらず、先輩がとって怒られているのも何度もみてきました。

そういった大人しい性格の新人に「新人のくせに気遣いがない!」と腹を立てる先輩がいます。実際に僕はこういった指摘をしているおじさんを飲み会で幾度となく見てきていています。

・気が弱い性格で謝ってばかりいるから

3つ目が気が弱い性格で謝ってばかりいる場合です。このような新人には共通の傾向があり、何か失敗をした時に、分からなかった点や失敗の原因を確認せずともかく謝ってだけいることです。

これは遠慮がちな性格のため、自分が分からなかったことを聞けないのですが、先輩がそこを汲まず同じ失敗を繰り返す新人に何度も同じように怒り、「無能」というレッテルを貼るのです。

いじめを受けやすい新人の特徴については、下記の記事で解説していますのでよければ参考にしてみてください。

▼新人いじめはいつから起こるのか?

では、新人いじめはいつから起こるのでしょうか。僕の実体験でもそうでしたが、配属された当初はお互い緊張していることもあり、急にいじめは起こりません。

・配属されて少し時間が経ってから

配属されて少し時間が経ち、打ち解け始めたタイミングでいじめは起こる傾向にあります。新人が会社で生活していく中で、ネタとなる「やらかし」が貯まっていくからです。

最初は「新人だから仕方がない」で流れていた内容も「何回同じこと繰り返すの?馬鹿じゃないの?」という考えに変わっていきます。そうするとそれがネタとなり陰口を叩かれたり、いじめの原因に変化していくのです。

・担当を持ち始めたタイミング

具体的に業務を任されたタイミングでもいじめは起こるようになります。新人は配属当初、すぐに具体的な業務を任されず、先輩との同行や先輩のタスクの一部を担う形で仕事をします。

その期間が終わり「ついに独り立ち」となった時、いじめが始まるタイミングになります。それは新人が慣れない業務に悪戦苦闘している姿が目につくからです。「なんでそんなことくらいできないの?」「どうしてそんなに時間がかかるの?」のように厳しい言葉が投げかけられるようになります。

▼新人いじめをする人の特徴とは? 

では、新人いじめをする人にはどんな特徴があるのでしょうか。僕の経験上、新人いじめをする人には似通った特徴が存在しています。その内容について解説します。

・自分がいじめられた過去がある

まずは「自分が新人時代にいじめられていた過去がある」ということです。多くの先輩社員は自分が新人時代にされてきたことを、教育として新人にする傾向があります。そのため、罵詈雑言を浴びさせられながら育ってきた先輩は、自分の後輩にもそのようにする傾向があります。

「私も新人時代辛い思いをしたのだから、お前も辛い思いをしろ」という考えがあるのでしょう。これとは逆に新人時代に先輩に可愛がってもらった人は、自分の後輩を大切にする傾向があります。

・同僚から好かれていない

2つ目が同僚から好かれていないことです。詳しくいうと、表面上はうまく付き合えているが心からは好かれていない人です。これは女性に多い傾向があるのですが、共通の敵を作り自分たちの仲間意識を上げていきます。

この場合、周りとうまく関係構築できていない女性が、新人の悪口をネタに他の同僚に近づき関係を構築しようとするのです。僕の先輩がまさにこれで、この人は同僚の悪口を日常茶飯事で言っていたため、裏で嫌われていました。それにい薄々気づいていたのか、新人の僕の悪口をネタにして同僚と関係を構築していたのです。

・精神的余裕がない

最後に精神的に余裕がない人です。忙しすぎてただでさえ余裕がないのに、新人教育という新しい仕事に余裕がなく、ストレスから当たってしまいます。これは業務だけでなく、プライベートで課題を抱えている人にも同じ傾向があります。

僕の経験上、新人教育は子育てと似ています。自分の思い通りに行くことなんて本当に一握りです。新人がすぐに成長しない姿を見て、それがストレスになり本人に当たってしまうことはよくあります。教育している本人からすると「こんなにしてやっているのに!」という思いなのでしょう。

▼【実体験】僕が新入社員時代にされたいじめ

ここからは僕の実体験について紹介していきます。僕が新人時代にされていた具体的ないじめの内容です。いやぁ、思いだすだけで体調が悪くなります。。。

・昨日までは良い先輩だったのに。。

まず僕がいじめを受けていた相手というのは、当時40歳手前の女性で僕が配属されたチームのチームリーダーを務めている人でした。周りの女性が家庭を持ち時短勤務で事務作業をしている人が多いのに対し、自分はバリバリの営業だったため、よく時短勤務の女性の悪口を言っていました。

「この人怖いな」と思いつつも同行営業する機会が多く話すことも多かったのです、僕は仲良くしていました。配属されてから少し時間が経ち、僕がいよいよ1人で担当を持ち始めるとなって数日経った時、悲劇は訪れました。。

・無視をされるようになった 

昨日までとても仲良かったはずの先輩の態度がある日出社すると、突然冷たくなっていたのです。「体調でも悪いのかな?」と思いつつ気にせずにいると、他の人とは普通に話しており、僕にだけ異常に冷たいのです。

その日から基本的に僕のことは無視。話しかけても目は見ず視線はパソコンのまま。業務上必要な相談をしても舌打ちをされ、最低限の単語しか答えてもらえなくなりました。いわゆる「無視」が始まったのです。

・同僚に悪口を吹き込まれた

そしてある時、仲の良かった別チームの先輩から「〇〇さんとなんかあった?お前のことボロカスいってたよ。」と言われ絶望しました。同僚に悪口を吹き込まれ始めていたのです。

僕のチームリーダーが他の女性と会話して、笑っている姿を見るたびに「自分の悪口を言われているのではないか」と思い、とても辛かったです。また、「この人自分のことをどう思っているんだろう」と思うようになり、チームリーダー以外にも容易に話しかけることができなくなりました。

・毎日個室で罵詈雑言を浴びせられた

業務上の報告、連絡、相談が日常的にできなくなると、新人ですからミスを起こしてしまいます。ある時、自分のミスで取引先に迷惑をかけてしまいました。当然チームリーダーに報告し、その人からも取引先に謝罪を入れてもらうことになりました。

翌日、僕は個室に呼び出されました。悪い予感はしたのですが、僕は1時間以上その個室で罵詈雑言を浴びせられました。それは業務の進め方に対する否定ではなく、もはや人格否定でした。それはその日だけでなく、毎日のように続きました。僕の心はどんどん弱っていきました。

▼【実体験】いじめをされて起きた身体の変化

新人いじめを受けても「自分が成長すれば解決できる」と思い、毎日耐えていたのですが、どんどん心は弱っていきました。そして体にも変化が起こるようになってしまったのです。

・誰にも相談できず、孤独感に打ちひしがれた

まず、僕は新入社員で地方配属になったため、近くに信頼できる人がおらず、いじめに遭っている現状を誰にも相談することができませんでした。そして、周りの同期がうまくやっている中、自分だけうまくできないことが恥ずかしかったですし、何より自分で「自分ができないこと」を認められませんでした。

そんな自分を客観的に見て「孤独だな」と思っていました。1人でどんどん悩むようになり、会社から帰ってきても仕事のことばかり考えると、ベッドに入っても眠れなくなってしまいました。

・会社に行くのが憂鬱になった

そして毎日会社に出社するのが憂鬱になっていきました。「また怒られたらどうしよう」「失敗したくない」そう考えると会社に行くこと自体が怖くなっていきました。

特に月曜日はそれが顕著に現れていて、毎週日曜の夕方になると気分が滅入ってきて苦しかったです。いわゆる「サザエさん症候群」というやつですね。当時「社会人なんてみなこんなものだ」と思っていましたが、そんなことはありません。僕は今、日曜日の夕方になっても別に気が滅入ることなく休日を楽しんでいます。

・その人と話す時動悸がとまらなかった

次に、その人と話すとともかく動悸が止まらなくなりました。怖いのと、緊張とでうまく話せない感じです。例えるのが難しいのですが、就活で第一希望の企業の最終面接で圧迫面接を受けているような気分です。

「ともかく怒らせたくない」という気持ちから、うまく話せず、話す前にはともかく動悸が止まらなくなりました。当時の僕のルーティンは、話終わったら一度トイレの個室に行き心を落ち着けることでした。

・突然涙が出るようになった

そして最後に「これはやばいかも」と思ったのが、突然涙が止まらなくなったことです。ある日、取引先からの帰りの営業車の中で、ふと大学時代のことを思い出しました。そうした時に孤独感に襲われたのです。

「僕はどうして大分にいるんだろう」そんなことが頭を過ぎると涙が止まらなくなりました。僕は普段あまり涙を流しません。しかもその時何か特段悲しいことがあったわけでもありません。だからこそ「まずいな」と思いました。このように心が限界を迎えると、体に危険信号として表れてきます。

▼【実体験】職場いじめが起きた時の対応策

身体に異常が表れてきて、「いよいよまずいな」と思った僕はこのままではいけないと思うようになりました。そこで最初は気が引けたのですが、自分の身の回りにいる信頼できる人に相談することに決意しました。

・上司以外の会社の信頼できる人に相談する

まず、僕は新入社員研修でお世話になった人に相談することにしました。僕がすぐに身の回りの先輩に相談しなかった理由は「誰と誰が繋がっているかわからかったから」です。なのでまずは直接今の仕事で関わっていない人に相談することにしました。

その人に相談するとすぐに「そんなのは普通じゃない。あなたは悪くない。勇気を出して上司に相談して欲しい。」と言われました。ここで初めて、いじめを受けているのが自分の能力不足だけが原因でないことを理解しました。それと同時に身体に症状が出ているのは危険信号だから、すぐに行動するように言われました。

・自分の上司に相談する

新入社員研修でお世話になった人に言われた通り、僕は上司に相談をすることにしました。しかし、忙しそうな上司を見ると、なかなか声をかけることができません。しかも、執務室でこそこそ話すと他の人に聞かれるかもしれません。

そこで業務後に上司にメールで連絡しました。「相談したいことがあるので、食事に付き合っていただけませんか?」という理由でした。回答はすぐにOKをもらいました。そして食事に行き、上司に今自分が思っていることを全て伝えました。チームリーダーとの関係がうまくいっていないこと、自分の力不足でこんなことになっていると思っていること。

別に「部署を変えて欲しい」と具体的なことを言わずとも、上司はその後すぐにチームを変えてくれました。陰湿な悪口は続きましたが、チームが変わり、日頃の業務で関わらなくなっただけで心がかなり楽になりました。

・発信する勇気が大切だと実感

この体験を通じて、僕は自分に何か悩みがあればすぐに周りの人に助けを求めることの大切さを知りました。「相談することが迷惑をかけるかもしれない」と思わず、遠慮せず相談することです。

そこには2つ理由があります。1つは上司も部下を失いたくないこと。「部下を失う」ということは、上司に責任があります。マネジメントがいけていなかったという証拠です。2つ目は自分のことは自分で守らないといけないからです。あなたが社会人になれたのは、親や支えてくれた人のおかげです。その大切な身体をあなた自身で守らないといけないからです。

助けを求めることは勇気が必要です。情けないと思うこともあります。でも変なプライドは捨てて自分を守ってください。

▼まとめ 

残念なことですが、この世の中から「新人いじめ」は無くならないと思います。皆さんもいつ僕と同じような経験をするか分かりません。そんな時に、「自分の身は自分で守る」ということを覚えておいてください。

社会人になると、いい人と同じくらい悪い人もいます。その中で生き抜かねばなりません。何かあれば発信し、助けを求める勇気を忘れないでほしいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました