うつになりかけの状態でブラック企業からホワイト企業へ転職を成功させ、人生を変えたしゃちほこ(Twitter:@shachihoko_3150)の実体験から解説します!
社内公募を受ける際の最初のステップはES作成です。
ESの中には様々な項目がありますが、その中でも特に悩むのが、志望動機です。
この記事では、心に刺さる社内公募の志望動機の書き方について解説していこうと思います。
また、社内公募を初めて受ける人は、下記の記事も参考になるので、合わせて読んでみてください。
▼志望動機の作り方
就職活動でもそうでしたが、志望動機はそれぞれオリジナルなものを作らないといけないので作成しようと思うと難しいですよね。
まずは社内公募のES作成の中でも最も難しい志望動機を作成するコツを解説していきます。
志望動機の作り方1:基本的な構成
志望動機は、大きく分けると次の3つの構成とすると、読みやすく相手にも伝わりやすい表現になります。
- 一文で簡潔に志望理由を記載
- 志望しようと思った背景
- 異動後に実現したいこと
基本的なESの項目としては、自己PRが志望動機とは別の項目となっていることが多いですが、たまに自己PRがない場合もあります。
そういった場合には、上記に加え「これまでの自分の経験を活かせると考えたため」といった内容も盛り込むようにしておきましょう。
志望動機の作り方2:まずは文字数制限を気にせず書いてみる
志望動機は多くの場合、200字〜500字程度での作成を求められます。
しかし、実際に書いてみると分かる通り、数百字でまとめるのは簡単ではありません。
いきなり文字数を意識して志望動機を作成する人もいますが、そういった人のものは大抵な中身が薄くなってしまいます。
そのため、まずは文字数は気にせず思うままに志望動機を記載してみましょう。
その上で、単語や文章の言い換えで調整や、「これは面接の質問の中で答えよう」といった調整を行い、文字数制限の中で収まるように添削していくことをおすすめします。
▼心に刺さる社内公募の志望動機を書く方法
社内公募の志望動機の基本的な構成がわかったところで、次に相手の心に刺さる志望動機を書くポイントを解説していきます。面接に進むにはまずES通過が必須条件です。「この人と面接したい」と思えるような志望動機を作成しましょう。
心に刺さる社内公募の志望動機1:志望理由の背景にオリジナルの経験を入れる
社内公募でその部署を志望する理由に、必ず「オリジナルの経験」を入れるようにしましょう。
なぜなら、オリジナルの経験を入れないと、あなたの志望動機はその他大勢の志望動機と同じになってしまうからです。
オリジナルの経験とは自分の過去の経験や、今の業務上での経験です。
志望動機ではこれがかなりの軸になります。とても大切な要素です。
まずはこれまでの人生やキャリアを振り返り、使えそうなエピソードを抽出することから始めてみましょう。
心に刺さる社内公募の志望動機2:志望動機に自分のキャリアパスを入れる
キャリアパスとは仕事における最終的な目標を定め、そこに向かって進んでいくための道筋のことを指しています。
つまり、過去の自分と将来の自分(目標)を繋ぐ道のようなものです。
志望動機には、このキャリアパスを入れると納得感が増します。
ここでのポイントは、最終目標を応募部署で実現したいことと一致させることが大切です。
なぜなら、応募部署の人は「転職しないかな」「また公募で異動しないかな」ということを懸念しています。
せっかく採用しても、すぐに異動しては人員不足に陥るからです。
そのため、過去の経験からの衝動で、今の部署で自分の実現したいことを成し遂げたいということを記載しておくと、印象がよくなるのです。
心に刺さる社内公募の志望動機3:異動後に実現したいことを部署の目指す姿と一致させる
いま解説した「異動後に実現したいこと」は応募部署の中長期戦略と方向性が一致していることが絶対条件となります。
なぜなら、応募部署の戦略と自分の実現したいことの方向性が一致しないと、それは「アンマッチ」と判定されるからです。
そのため、必ず応募部署の中長期戦略は把握しておくようにしましょう。
具体的には、その部署の同期や先輩に資料を共有してもらうことをおすすめします。
それが難しい場合は、決算発表会や決算資料の中でも語られていることが多いので、チェックするようにしましょう。
参考までにここまで解説してきた志望動機の例文を掲載します。
よければ参考にしてみてください。
<社内公募 志望動機 例文>地方創生を行なっている部署への志望動機
「地方に企業と起業家を増やし、生まれた場所を問わず自分の人生を選択できる社会を作りたい」という思いから〜事業部に応募しました。
新入社員時代の地方勤務時代に〜の業務を担当した経験から、都市で生まれた自分の人生と地方で生まれた人の人生のギャップを肌で感じました。
地方に生まれた殆どの人曰く、「地方で育ち高校卒業後に就職する。選択肢は、●●か▼▼しかない。」ということでした。それが地方の常識で、選択肢の狭さに違和感を覚えないことに、私は衝撃を感じました。
「地方は仕事の選択肢が狭いため、人が都市へ流出する」これが地方の抱える課題の一つだと考えます。お世話になった地方へ恩返ししたく、これまでの営業と企画で培った経験を活かし、〜事業部で地方の課題を解決する業務に携わりたいです。
▼社内公募の志望動機のダメな例
心に刺さる志望動機の書き方について解説してきましたが、逆に心に刺さらないダメな例とは何なのでしょうか。ここではダメな例の共通点を解説していきます。
志望動機のダメな例1:部署の説明になっている
ダメな例の共通点としてあるのが、志望動機が応募部署の紹介になっていることです。
その部署が素晴らしいと思い、行きたいと思うのは悪いことではありません。
しかし、その理由がオリジナルなものではなく、決算発表会のような内容では相手に刺さりません。
具体的には、「社内の売上構成比がどれだけで、市場の中での立ち位置、競合との差別ポイント」のようなことです。
志望動機を書き終えたら、自分で何度も読み返し「応募部署の紹介になっていないか?」ということを確認しましょう。
志望動機のダメな例2:自分の欲望が露わになっている
社内公募に応募するのには様々な理由があると思います。
中には、「今の部署がブラックで逃げ出したい」と言う場合もあると思います。
実際に僕もそうでした。
ただ、当然ながらこれは志望理由にはなりません。
そのため、志望動機はネガティブなものにせず、必ずポジティブな内容にするようにしましょう。
具体的には自己実現、自分のキャリア形成のステップといった内容にするようにしましょう。
逃げの社内公募については、下記の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
▼面接の時に志望動機を語る上での注意点
志望動機は実際の面接の中でも絶対に聞かれる項目です。面接ではESで提出した内容を深掘りされるのですが、その際にも注意すべき点がいくつかあります。
面接での注意点1:深掘り質問30個への回答を用意せよ
面接官はESに記載された志望動機に対して深掘りの質問をしてきます。
その時にスムーズに受け答えができなければなりません。
なぜなら、スムーズに答えられないと、その志望動機に信憑性を持たせられませんし、何より自分が焦って面接を失敗します。
スムーズに受け答えできるようにするために、想定質問を最低30個は用意するようにしましょう。
具体的には、エクセルでQAをまとめておき、暗記することです。
「一言一句暗記しろ」という意味ではありません。
ざっくりでいいので、「これを聞かれたら、この内容を回答する」という内容を暗記しておけば大丈夫です。
これができているだけで、かなり心に余裕が持てますし、面接当日も自分のペースで進めることができるようになります。
面接での注意点2:論理じゃない、経験で勝負する
面接では「論理が重要」のように思えますが、そうではありません。
大切なのは「自分自身の経験」です。
何か質問された時には、回答し、回答の根拠を言うことになります。
その根拠では、データなどの論理ではなく、自分自身の経験を利用してください。
なぜなら、面接官の方が実際にその業務に携わっているため、どこまでいっても自分より業務知識が深いです。
そのため、論理は簡単に否定されてしまいます。
しかし、個人の経験は否定できません。
なぜなら、あなただけのものだからです。
面接を優位に進めるには、この「否定されない」ということがとても大切なのです。
面接での注意点3:部署の今の実績と目標数値を暗記しておく
最後に、部署の今の実績と目標数値を暗記しておくことをおすすめします。
具体的には、売上、利益、設定されていればKPIです。
なぜなら、意地悪な面接官はこの辺りを質問してきます。
「○○さん、うちの部署の売上目標って知ってます?」と聞かれた時に、スッと答えられるとカッコいいですよね。
また、僕がよくやっていたのは、「最後に何かありますか?」と聞かれた時にこの数字を入れ込むことでした。
具体的には、「未熟ですが異動が叶えば、〇〇部の目標である△△円の売上達成に向けて全身全霊で頑張ります」のように最後を締めていました。
結構相手の反応もいいので、おすすめですよ。
▼ESを通過させる上での重要ポイント
最後にESを通過させる上での重要ポイントについて紹介します。細かい内容ですが、周りと差をつけるためには大切なことばかりなので、参考にしてみてください。
ES通過のポイント1:ESを自分が優秀だと思う人に添削してもらう
作成したESは自分だけでなく、他人にも見てもらいましょう。
この時に大切なのは「自分が優秀だと思う人」に添削してもらうことです。
なぜなら、自分より下の人のコメントは信憑性が低く、参考にならないためです。
また、この時に可能であれば、応募部署の人にも見てもらうといいでしょう。
なぜなら、「部署の方向性や業務内容とやりたいことが合致しているか」を確認することができるためです。
僕も3回ほど優秀な先輩に添削してもらい、ブラッシュアップを継続しました。
ES通過のポイント2:自分のやりたいことを簡単な絵にして別紙で提出する
これはテクニックなのですが、自分の実現したいことを簡単な絵にして別紙で提出することをおすすめします。
場合によっては、受け取ってもらえない可能性もありますが、少なくとも熱意は伝わります。
「自分の実現したいことを具体的に描けている」ということは、熱意として応募部署の人にも伝わるでしょう。
僕は実際に別紙として提出し、面接の時にそれをネタに話すことができました。
実際に手間はかかりますが、確実に差をつけることができます。
ES通過のポイント3:文字数制限ぎりぎりまで書くこと
最後に、各項目について文字数制限ぎりぎりまで書くようにしましょう。
後輩の社内公募のESを見ていて感じるのは、文字数制限の6割や7割で終えてしまっているケースが多いことです。
「伝えたいことが伝わっていれば文字数は関係ない」と思うかもしれませんが、僕は文字数は「やる気」の表れだと思っています。
自分のESが当落線上にある時に、文字数で判断されてしまうかもしれません。
そのため、最低でも残り文字数10未満になるまで書くようにしましょう。
▼転職活動も平行して進めよう
社内公募でのエントリーシート作成や面接対策で行った自己分析は転職活動にもそのまま流用することができます。
転職活動を始めようと思うと、転職エージェントに登録し、職務経歴書と履歴書を提出する必要があります。
ここが大きなハードルで、これを提出するのが面倒で終わってしまう人が多いようです。
僕も「面倒くさいな」と思っていたのですが、社内公募でまとめていたものがあったので、それをそのまま提出しました。
そうすると、転職エージェントからすぐに連絡がきて、最初の面談をしました。
そこでも社内公募でまとめた、自分が求める働き方や成し遂げたいことを伝えることができたので、すぐに自分にマッチした転職先の候補をいくつか出してもらえました。
転職活動の全体像は以下の通りです。
- STEP1自分の転職の軸を明確にする
転職する前に、自分が何を手に入れたいかを明確にしましょう。年収、勤務地、労働時間、仕事内容の全てが完璧な転職先はありません。
- STEP2下記7つのサイトに登録する(※全て無料)
- 転職エージェント
- 転職サイト/クチコミサイト
- STEP3登録した転職エージェントと実際に面談を行い、一番いい担当者を決める
エージェントは担当者で質に差がかなりあります。必ず複数の担当者に会って、自分が信頼できる相手を見つけましょう。
- STEP4面談内容が正しいか、転職サイトで求人情報を見てみる
エージェントからの情報を鵜呑みにせず、自分の目で求人情報を確認するようにしましょう。
- STEP5エージェントから提案を受けた企業で興味を持った企業をOpenWorkで調べてみる
- STEP6エージェントの情報と、自身で調べた情報を基に志望企業を決定する
- STEP7エージェントを通じて応募する
- STEP8面接
- STEP9内定
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また、転職初心者にも丁寧にフローを説明してくれるので、それも好印象でした!
▼まとめ
社内公募の志望動機の作成は簡単ではありません。
しかし、それはあなただけでなくみな同じように悩んでいます。そこから頭ひとつ抜け出すには、コツを抑えていくことが重要です。
ここで紹介した内容はどれも僕自身が実践し、効果があったものばかりです。
是非騙されたと思って実践し、少しでもあなたの志望動機が魅力的になることを祈っています。
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