社内公募って出来レースなの!?それでも応募すべき6つの理由

キャリア

こんにちは。シャチホコです。

僕は1年前に社内公募を受けました。公募の案内をみて、応募しようか考えていた時にあることが頭をよぎりました。「これって出来レースなんじゃないか?」ということです。僕自身が応募する時もそうでしたが、社内公募を受けるにあたってのエントリーシート作成、面接の準備には時間もエネルギーもとてもかかります。どうせ受けても出来レースで受かることがないなら、受けない方がいいですよね。

この記事では、僕の経験から社内公募の出来レースが存在するかについて解説していきたいと思います。

▼社内公募制度とは?

まず改めてですが、社内公募制度について解説します。

社内公募とは、人材を求める部署が社内で募集をかけ、応募してきた社員の中から選抜するという異動制度です。よく「社内転職」なんて言われたりもしています。

主に人事部が主導となり、定期的に社内で募集を告知し、エントリーシートと面接などの選考を行います。僕の場合、書類選考の後に部長、課長レベルとの面接が一度あり、合否を判定されるという形式でした。

社内公募は定期異動となんら変わりはないのですが、「自分が希望したい部署に手を挙げていける」という意味では、自分のやりたいことを実現できる唯一の方法だと思います。まずは自分の会社に社内公募制度が存在しているのかをチェックしてみてくださいね!

▼社内公募のメリットとは?

社内公募のメリットは、会社側、社員側両方に存在しています。

  • 会社側:社外から採用しなくても適材適所に人材配置ができる
  • 社員側:自分の希望している部署に異動できる

これだけみると、会社にとっても社員にとってもWin-Winのように見え、「もっと社内公募加速したらいいのに」と思うかもしれませんが、部署によって必要人員数が決まっており、全員の希望を聞くわけにはいきません。そのため、社内公募の枠は1-2人であることがほとんどです。

▼社内公募に出来レースはあるのか?

結論から言います。社内公募に出来レースは存在します!

これは僕の経験談なんですが、当時僕がいた部署に社内公募で異動してきた人に「公募って出来レースなんですか?」と聞いたところ、「内緒だけど、僕の場合そうだったよ」と教えてもらいました。

僕の周りには普通に公募で異動した人も沢山いたので、全てが出来レースな訳ではないのですが、出来レースは一定数存在するというのは事実でしょう。

▼なぜ出来レースは生まれてしまうのか?

では、なぜ定期異動ではなく出来レースがうまれるのでしょうか。また、出来レースを見破るコツは存在するのでしょうか。

出来レースが生まれる理由

出来レースが生まれる理由は定期異動のルールにあります。各部には人事権を持った人がいます(部長や本部長であるケースが多い)。定期異動は簡単にいうとトレードです。人事権を持った責任者同士が、合意の上でトレードは成立し、人事異動が成立します。

それ故に、両部とも優秀な人材は異動させたくないのです。なので、どれだけ社員が希望していて、相思相愛になってもそれに見合う優秀な人材が存在しないのです。

そんな時に出来レースの社内公募を使います。異動させたい社員と口裏を合わせておくことで、社内公募という制度を利用し異動をさせるのです。

出来レースは見破れるか?

では、社内公募の中で出来レースは見破れるのでしょうか。答えはNOだと思います。当然出来レースであることがバレると、募集を出した部署の問題となるため、公には出来レースであるとわからないようにします。

ただ、出来レースの可能性が高い部署ほど、応募要件が細かく定義されています。具体的には、年齢、職務経験、スキル・資格などです。他の募集要件と比較して「なんか条件が多いぞ」と思うものについては、出来レースの可能性が高いです。なぜなら、応募の部署としては効率よく選考を進めたいため、応募してくる人数を可能な限り減らしたいためです。100人より10人の応募の方が選考を少ない労力で終えられますよね?

▼出来レースでも受けるべき6つの理由

ただ、「これなんか出来レースっぽいぞ」と思っても、僕は本当にいきたい部署なら社内公募に応募すべきだと思います。そこには5つの理由があります。

出来レースかどうかは見抜けない

前述した通り、募集要項をみるだけでは出来レースかどうかを見破ることはできません。出来レースのように思い、あなたは応募せず、自分の同期が通過した時を思い浮かべてみてください。

「応募すればよかったーーーー」と死ぬほど後悔しますよね?なので、出来レースっぽく見えてもともかく応募してみることです。そもそも社内公募の倍率は高いことが多く、通過が難しいです。「だめもと」なことは元々変わらないので、少ない機会を逃さないようにしてください。

次のチャンスへのアピールになる

社内公募は1回だけではありません。僕の会社でも半期に1回のペースで行われていました。今回の公募で不合格だったとしても、次の公募では合格する可能性だってあります。

それに熱量をアピールし、相手の印象に残すことで次の公募の際に面接を有利に運ぶことができるかもしれません。僕も実際に、面接後に希望先の部署の課長から「今回は残念だったけど、その思いは捨てないで欲しい」と連絡をもらうことができました。

その部署について知る機会になる

社内公募で面接官を務めるのは多くの場合、課長レベルと部長レベルです。つまり、配属された後の現場の責任者や上長にあたる人になります。公募は自分が応募しているので、選ばれる側ですが、当然ながら「こんな上司なら嫌だ!」と思うことだってあるでしょう。

仮にその公募に落ちたとしても、自分の上長に当たる人を知る機会になりますし、面接の準備をするにあたり、希望先の部署の人たちから話を聞く機会もあると思います。そうすると、希望先の部署の雰囲気をイメージだけでなく深く知ることができ「自分に合う/合わない」判断することができるようになります。

社内公募のフローが知れる

社内公募と聞くと「どんな感じなんだろう」というのが本音ですよね。それは経験してないからです。僕自身も初めてのことで、エントリーするのにとても勇気が要りましたし、「応募したことバレないのかな」と不安になったこともありました。

仮に不合格だったとしても社内公募を受けて、経験することは2回目トライする時に周りと差をつけることができます。1回目の失敗の分、2回目は成長できているからです。応募し、面接し、結果を通知されるフローを知っておけば2回目に挑戦する時に少しは楽になるでしょう。

自分のキャリアを見つめなおす機会になる

社内公募の書類選考や面接の準備をする際には、就職活動のように志望動機ややりたいこと、自分の強み弱みといった自己分析をする必要がありますそしてこれが意外と自分のキャリアを見つめ直すのに有効なのです。

僕自身も、入社してから8年間自分のやりたいことや業務上の弱みや強み、自分がやってきたことを見直す機会がなく、社内公募はとても良い機会になりました。

転職活動にも利用できるから

社内公募での自己分析は転職活動にもそのまま流用することができます。転職活動を始めようと思うと、転職エージェントに登録し、職務経歴書と履歴書を提出する必要があります。ここが大きなハードルで、これを提出するのが面倒で転職活動をしないまま終わってしまう人が多いようです。

僕も「面倒くさいな」と思っていたのですが、社内公募でまとめていたものがあったので、それをそのまま提出しました。そうすると、転職エージェントからすぐに連絡がきて、最初の面談をしました。そこでも社内公募でまとめた、自分が求める働き方や成し遂げたいことを伝えることができたので、すぐに自分にマッチした転職先の候補をいくつか出してもらえました。

この瞬間に一気に世界が広がったような気がしました。「この会社にしがみつく必要はないんだ」と思うと、心からワクワクした感覚を覚えています。社内公募には落ちてしまいましたが、社内公募に応募したからこそ僕は転職活動ができ、転職をすることができました。

▼まとめ

残念ながら、社内公募に出来レースは存在すると思います。純粋な思いで社内公募に応募したとしても、出来レースであることも0ではありません。でも、本当に自分がいきたい部署なら挑戦しましょう。

社内公募は新卒と違い、1回キリではありません。2度も3度も受けることができます。それに社内公募に向けてきちんと準備をすれば、その準備は嘘をつきません。転職活動にも使えますし、自分のキャリアの棚卸しにもなります。是非恐れずにトライしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました