せっかく転職成功したのに、また転職!?ホワイト企業が合わない人の特徴とは

考え方

「せっかくホワイト企業に憧れて、転職を成功させたのに、なぜかつまらない…」誰もが憧れるホワイト企業に勤めているのに、このような悩みを持っている人は実は多くいます。

結論から言うと、ホワイト企業に合う人、合わない人という適性は存在します。その人の働き方や、仕事に対する価値観によって感じる幸福は異なるため、ホワイト企業が万人にとっての正解ではないのです。この記事ではホワイト企業に合わない人の特徴について解説をしていきます。

ホワイト企業の定義とは?

まず初めに、改めてホワイト企業の定義とはなんでしょうか。結論から言うと、「社員を大切にする会社」です。社員を大切にする会社という表現では、わかりにくいために、具体的に言うと下記の様な特徴を持った企業がホワイト企業だと思ってください。

  • 福利厚生が充実している
  • 残業時間が少ない
  • 年収が高い
  • 有給が取得しやすい
  • 離職率が低い
  • ハラスメント行為が行われていない

簡単に言うと、比較的労働時間が短いのに、年収は高い。そして、有給や福利厚生が充実しており、社員が働くのに優しい企業なのです!

ホワイト企業は何が良いの?ホワイト企業のメリットを解説

では、ホワイト企業で働くことは具体的にどんな点でメリットがあるのか?ここでは主なメリットとなる下記の3つの観点をブラック企業からホワイト企業へ転職をした僕の実体験を踏まえて掘り下げて解説をしていきます!

ホワイト企業のメリットは、

  • メリット1:企業として安定している
  • メリット2:社会的信用や福利厚生が充実している
  • メリット3:やりがいが感じられる

それぞれについて解説していきましょう。

ホワイト企業のメリット1:企業として安定している

結論から言うと、ホワイト企業は上場している企業が多く、株主という第三者からの目があるからこそ、滅茶苦茶な経営になることがありません。つまり、安定していると言えます。

一般的に、上場をしていない企業においては、社長の能力がその企業のパフォーマンスを左右するといっても過言ではありません。優れた社長であれば、従業員が働きやすい環境を提供することができますが、実情は未熟な社長も多く存在しています。

社長が未熟であれば、上場企業と比較してハラスメントは横行しやすくなりますし、それを咎めるような組織が存在しないケースも多くあります。

一方でホワイト企業は先ほども述べた通り、上場しているケースが多いため、株主の期待に応えることが企業のミッションとなっています。そのため、ハラスメントを初め何か問題を起こし、企業の評価が落ち、株価が落ち、株主からの批判が集まることを経営者は一番恐れます。当然組織内に、組織風土を整える機関を設置し、定期的にチェックを行う体制が構築されているのです。

このように、ホワイト企業はハラスメントや不正が起きにくい環境となっているのです。

ホワイト企業のメリット2:社会的信用や福利厚生が充実している

結論から言うと、ホワイト企業は社会的に名前が通っていることが多く、そこで働いているだけで、社会的信用が厚くなります。具体的にいうと、住宅ローンや車のローンが圧倒的に組みやすくなります。また、結婚においても同様に、有名な企業に勤めていると言うだけで、印象がよくなります。

また、ホワイト企業ならではの福利厚生が充実しているというのもメリットとして存在します。ホワイト企業は、ブラック企業と比較し圧倒的に手当が多いです。住宅手当、結婚手当等々といった手当はよく知られていますが、直近では在宅勤務となり、電気代やインターネット料金などプラスでコストがかかることを考慮し、リモートワーク手当を導入している企業も存在します。

このように、社会的信用や福利厚生が充実していることで、社員のプライベートも充実させられる仕組みが整っているのです。

ホワイト企業のメリット3:やりがいが感じられる

結論から言うと、ホワイト企業はその業界の中では大きなシェアを占めているケースが多く、顧客の数が多いため、自分の仕事が社会へ影響を与えることができると感じることができます!

例えば自分が携わったサービスが既に500万人のユーザに使われているとします。自分が企画した新たな機能をリリースしたら、500万人がその機能を利用することになります。そしてTwitterやInstagramにそのレビューや感想がポストされます。そこにはポジティブな反応もネガティブな反応もありますが、自分の作ったものに対して多くの人から反響が返ってくるのは、非常にやりがいがあります。

ホワイト企業に合わない人は意外と多い?

ホワイト企業はブラック企業と比較すると、業界内の競争が激しくないことが多く穏やかなケースが多いです。従って、ブラック企業と比較すると仕事のスピード感やタスク量、裁量が小さい場合がほとんどであり、僕もそうでしたが、ブラック企業経験者であるほど「暇だな」と感じてしまいます。

この「暇だな」がストレスとなり、ブラック企業からせっかくホワイト企業への転職を成功させたのに、「自分にはホワイト企業は合わない」と判断し、ベンチャー企業などに転職する人も少なくありません。

このように、ホワイト企業に勤めることが万人にとっての働き方の正解ではなく、合う/合わないといった適性があることを理解しておきましょう。

ホワイト企業に合わない人の特徴

それでは、ホワイト企業に合わない人とは具体的にどのような特徴を持っているのでしょうか。その特徴は下記の5つです。

  • 特徴1:組織の歯車になりたくない人
  • 特徴2:明確にやりたい業務(職種)がある人
  • 特徴3:実力主義を求め若いうちに昇進したい人
  • 特徴4:長期的な目線で腰を据えて仕事をしたい人
  • 特徴5:生産性、合理性を求める人

それぞれについて解説していきます。

特徴1:組織の歯車になりたくない人

結論から言うと、ホワイト企業は大企業の場合が多いため、社員一人一人の裁量はほとんど無く、誰でもできる簡単な作業や、退屈な業務内容であることが多いです。

僕の価値観においてもそうですが、「この人についていきたい」や「この人のようになりたい」というのは、仕事において大きなモチベーションになります。日本の大企業においては、ベンチャーライクなバックグラウンドを持った大企業を中心に、カリスマ的な社長が多く存在しています。例えば、ソフトバンクの孫正義、楽天の三木谷浩史、ファストリの柳井正といった社長はその典型例でしょう。

しかし、実際に入社してみると、自分が担当している業務や感じている現場の課題に、社長の意見を聞ける機会など、まず存在しません。そもそも出会うことや、すれ違うことさえも稀という状況です。大きな組織の中で、社長の意見を現場まで伝えるのが、中間管理職の存在意義なのだが、中間管理職も多く存在しており、社長から離れる距離に比例し意見は薄まっていきます。当然、上司が部下に伝える意見は自分が作った意見ではなく、伝言ゲームで落ちてきた指示なので、仕事の内容のほとんどが、能動的に何かを生み出すというよりも作業や指示をただこなしていくだけになります。

そのため、「自分で裁量を持ちたい」と考える人にとっては、仕事の求められるレベルも低く、自分の成長機会も少ないため、ホワイト企業での働き方が合わないことが多いです。

特徴2:明確にやりたい業務(職種)がある人

結論から言うと、ホワイト企業の多い大企業では、個人の適性やキャリアプランを考慮してもらえないケースがほとんどです。なぜなら、人が多すぎるため、一人一人の適性やキャリアプランを考えた人材配置をする余裕などないからです。

あなたが仮に社長だとして、10,000人の社員のキャリアプランを考えるのを想像してみてください。10,000人の社員個々人のキャリアや適性を考えている暇などないでしょう。

そのため、人事異動は玉突き事故のように、空いたポストを埋めるためのアミダクジのような異動になってしまいます。大企業においては、あくまで社員は歯車やパーツにしか過ぎません。そして、悲しい事実ですが、そのパーツや歯車は代替が効くものとなっています。それは、そのポジションにそれだけ裁量が与えられていないからです。裁量が与えられていなければ、結果を出してアピールすることや行きたい職種に適性があることを主張することも難しくなってしまいます。

そのため、明確にやりたい職種がある人はホワイト企業は合わないと感じる人が多いかもしれません。

特徴3:実力主義を求め若いうちに昇進したい人

結論から言うと、ホワイト企業での人事評価は実力主義ではなく、年功序列であることがほとんどです。同じ役職の人間の中で年齢順に優劣がついてしまいます。これによる弊害は、個々人の絶対的な実績よりも年齢や立場によって自分の評価が変わってしまうことです。

例えば、あなたが営業だとして1つ上の先輩と成績が同点だったとします。そうなると、あなたの先輩の方が良い評価がつくのです。本来であれば、経験年数の少ないあなたが先輩と同等の成果を出しているのですから、あなたに良い評価がつくはずなのに。。

企業によって異なりますが、僕の勤めている企業では部内の評定会議がたった半日で終わります。何百人もの1年の働きに対する評価が半日で決まってしまうのです。その人の目標に対しての実績、目標達成に向けたプロセスを評価しているとすれば、半日で終えることなど、物理的に不可能なはずです。あなたが管理職になればわかりますが、いかにシステマティックに評定会議が行われているかがわかります。そして、その際に年齢が評定に大きく関わっていることを知ることになります。

若いうちから実力で勝ち上がっていきたい人にとって、ホワイト企業は合わない可能性が高いです。

特徴4:長期的な目線で腰を据えて仕事をしたい人

結論から言うと、長いスパンでの実績よりも足元ですぐに実績が上がるものに事業リソースを割きがちです。なぜなら、ホワイト企業は上場している場合が多く、それ故に株主の期待に応えるために、短期的に成果が上がることに力を注ぐことになります。

株主に「この企業は安泰だ。もっと投資しよう。」と思ってもらうには、四半期ごとの決算発表会で自分たちの好調ぶりをアピールし続けるしかありません。そのためには、月次の実績を安定的に成長させることが最優先になります。当然、10年は疎か、5年先の目標設定より目の前の数字(業績)に良い影響を与えられるものにリソースを割いていくことになります。

そのため、中長期的な視点で新しいものを生み出したり、革新的なサービスを生み出したいと考えている人にはホワイト企業での働き方は合わないことになります。

特徴5:生産性、合理性を求める人

結論から言うと、長時間の会議、印鑑文化などホワイト企業の働き方は無駄が非常に多い状況になっています。ホワイト企業は資金が潤沢であるが故に、こういった悪い文化が残っていても致命傷にならないためです。

良い意味では温和ですが、一方で無駄を徹底的に省いた筋肉質な企業が存在することを考えると、不安に思う人もいると思います。ベンチャー企業からホワイト企業へ転職してきた人たちはこの辺りにかなりカルチャーショックを覚えるようです。

その業界が寡占状態であるからこそ成せる状態ではあるものの、いつまで寡占状態が続くかは予想がつきません。そこに危機感やリスクを感じる人は、ホワイト企業は合わない可能性が高いです。

まとめ

世の中ではホワイト企業への転職へのすすめが盛んに叫ばれていますが、ホワイト企業に合わない人は意外と多くいます。自分の理想の仕事観や働き方がどうであるのかを考えてみて、転職ターゲットとする企業を見つけるのが良いでしょう。

なぜなら入社して「合わない」となれば、企業にとってもあなたにとってもアンハッピーな結果になってしまうからです。このあたりは具体的な企業が決まった後に転職エージェントにも個別に相談してみることをオススメします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました