こんにちは。シャチホコです。
皆さんは、週休3日・4日制の企業が出てきたことを知っているでしょうか。
会社員といえば、ご存知の通り基本的には週休2日制が普通です。
しかし、これからの時代、週の半分仕事をすればそれでOKという時代がやってくるのです。
これを聞いた時に、僕は純粋に日本経済界がいかに勢いを失っているかを感じさせられました。
そして「会社に自分の人生を任せることはできない」と改めて感じてしまいました。
週休3日・4日制と聞いて、みなさんはどう思うでしょうか。
この記事では、みずほフィナンシャルグループが導入検討を発表した週休3日・4日制の概要とそのメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
▼みずほフィナンシャルグループの週休3日・4日制とは?
2020年10月に開催された「金融ニッポン」というシンポジウムにおいて、みずほフィナンシャルグループの坂井社長が週休3日・4日制の導入の検討について発表を行いました。
金融ニッポンとは金融業界の著名人たちが今後の業界動向について色々と討論を行うシンポジウムなのですが、そういった公の場で週休3日・4日制の導入について話があったことで、世間的な話題となりました。
まずはみずほが導入を検討している週休3日・4日制について、
- 目的と背景
- 対象者
- 仕組み
の3点について簡単に解説していきます。
・週休3日制の目的と背景
制度の目的は大きく2つあります1つ目が柔軟(子育てや介護への対応)な働きかたの実現、2つ目が社員の自己研鑽やスキルアップの実現です。
表向きな理由はこの様に綺麗な理由なのですが、制度導入には背景があります。
その背景とは、みずほフィナンシャルグループは今後10年で19,000人の人員削減を検討しているということです。
理由としては、金利の低下に伴う収益力の低下や金融サービスを提供する新たなプレイヤー(PayPay等のネット企業、仮想通貨、フィンテック)の登場にあります。
ネットバンクの浸透やネットサービスの浸透に伴い、これまでの銀行が担ってきた市場が侵食されつつある状況ということです。
そこで、週休3日・4日制を導入し人件費を削減していきたいという背景が存在しているのです。
合わせて、みずほフィナンシャルグループは東京都内の約25%の人員のフルリモート化を検討していると公表しています。
企業からすれば「働き方の多様化」を大義名分に、人件費の削減に加え、交通費、オフィス賃貸費用の削減も進められるのです。
経団連もコロナをきっかけに週休3日制など、多様な勤務形態の検討を企業に呼びかけており、他の大企業においても同様の検討が進んでいる状況にあります。
・週休3日制の仕組みとは?
仕組みの概要としては下記の通りです。
- 週休3日制:基本給が8割程度
- 週休4日制:基本給が6割程度
当然勤務日数に応じて、ボーナスもカットされる見込みのため、現状と比較するとかなり年収が減る見込みとなっています。
週休3日制を導入した人に関しては、土日の2日休みに加えて毎週任意の曜日を休みにするという仕組みとなっています。
そのため、「休みが増えて給料は変わらない」なんて甘い考えではなく、「休みを増やした分給料が減る」という仕組みになっているのです。
世の中はそんなに甘くないと言うことですね…。そして当然、評価や昇進にも響く内容になっていくでしょう。
・週休3日制の対象者とは?
こういった制度については、「対象者が限定的では?」といったような声が聞こえてきそうですが、結論から言います。
今回のこの制度については、みずほフィナンシャルグループの6社の45,000人の社員が対象となっています。
キモなのは、みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券といった中核事業の社員も対象に含まれていることです。
10年で19,000人のリストラを行い、なおかつ週休3日・4日制の導入も推進していく。
この動きから、いかにみずほフィナンシャルグループが過剰に人員を抱えているのかがわかりますね。
▼週休3日制のメリットとデメリットとは?
今回の記事ではみずほフィナンシャルグループの事例を紹介しましたが、改めて週休3日制のメリットとデメリットについて整理していきましょう。今後「働き方の多様化」を大義名文として、このようなワークシフトが加速することが容易に予想されます。つまりは、避けられないトレンドになっていくのです。その中で大切なのは、メリット・デメリットを理解した上で自分なりの戦略を立てることなのです。
・週休3日制のデメリット
結論から言うと、デメリットは「給料が減ることで生活が立ち行かなくなる」ということです。
少し調べればわかることですが、消費税増税、社会保険料率値上げ、所得税増税など、いわゆる税金は年々増えています。
そのため、資産を多く保有しており自分の時間を確保したい人にとっては良いのかもしれませんが、30代をはじめとして、家庭ができたばかりで、まだまだ生活費が増えていく世代にとっては、給料が減ることで純粋に生活が立ち行かなくなってしまうでしょう。
週休3日制というのは、終身雇用の崩壊とともに現れた、新時代の働き方だと僕は捉えています。
会社からすると「これまでは定年までしっかり面倒を見てあげれたけど、その約束はできない。だから、自分で考えて人生のキャリアプランを考えてね。」といったメッセージなのだろうと思っています。
新卒で入った企業に40年近く勤め、退職するという時代が終わりを告げつつあるのだと思います。
・週休3日制のメリット
結論から言うと、減額されるとはいえ「安定した給料を受け取りつつ、副業含めた総収入で今以上の収入を手に入れられる可能性がある」と言うことです。
起業する際の最大のデメリットでありリスクは、会社員としての安定した給料を失うことになるため、収入が0になる可能性があることです。
つまり、「ご飯が食べられなくなる可能性がある」ということにあります。
しかし、週休3日制をうまく使えば、会社のメリット(安定した収入、社会的信用)を享受しつつ、副業にコミットすることで今まで以上の収入を得られる可能性が出てくるのです。
調べるとすぐにわかるのですが、個人事業主として稼ぐ100万と、会社員として稼ぐ100万では税金対策ができるために、手元に残るお金が全然違います。
終身雇用が崩壊し、自分の身を自分で守るしかなくなった現代において、副業での収入確保(自分で稼ぐ力)というのはとても大切になると僕は予想しています。
今後日本の企業の働き方は欧米型の雇用形態(ジョブ型雇用)にどんどんシフトし、成果が重視される時代が来ます。
そうなると、高いパフォーマンスを発揮できる人は、自分の自由な時間が増え副業でさらに稼ぐ時代がやってくるでしょう。
お金を稼ぎたければ、時代のトレンドに合わせた稼ぎ方をするしかないのです。
▼転職エージェントに登録し、情報を収集しよう
ここまで読んでいただいて既に理解できたと思いますが、今後は自分で稼ぐ力を付けることが大切になります。
そのためには、当然自分でスキルを磨く必要があります。自分でスキルを磨くには、副業にコミットできるような時間が必要となります。
働き方は多様化し、フルリモート、フルフレックスを採用する企業も多く出ている中で、今の環境を変えていく検討を進めると良いでしょう。
働く環境の検討には転職エージェントを利用することがおすすめです。
なぜなら、転職を検討している企業のリアルな情報について熟知しているし、ネットでは拾えない様な情報も転職エージェントからは聞くことができるからです。そして、情報収集において必ずあなたの役に立ってくれるためです。
まだ転職エージェントに登録していない人向けに、転職エージェントについて簡単に解説します。
・転職サイトと転職エージェントの違いは?
転職活動を始めると、転職サイトと転職エージェントと2つが存在することに気づくと思います。
例を挙げると、リクナビNEXTとリクナビエージェントの違いです。
ここで、あなたがすべきことは、転職エージェントに登録することです。
転職サイトには登録しなくてもいいです。転職サイトと転職エージェントの違いは、下記の通りです。
- 転職サイト:自分で公開求人を見て、興味のある求人に応募する
- 転職エージェント:転職のプロが君に合った求人を提案してくれる
・転職エージェント利用の際に気をつけること
転職エージェントのビジネスモデルは、転職希望者が企業に転職したタイミングで初めてエージェントに報酬が入ります。
つまり、転職希望者には全く費用が発生しない仕組みになっているのです。
逆を言えば、転職が成立しない限り、転職エージェントに報酬が発生することはありません。
故に、転職エージェントは基本的に転職することを勧めてきます。
また、その中でも転職エージェントにとって楽な転職は「給与が下がる転職」です。
なぜなら、転職先の企業にとっては、他の企業で高い給料をもらっていた優秀な人材が手に入るため、合意がしやすいのです。
そのため、安易に給与が下がる転職を提案してくるエージェントには注意が必要です。
・転職エージェントをうまく利用する
上記の注意点を踏まえ、転職エージェントとはうまく付き合っていきましょう。
転職エージェントとうまく付き合うことができれば、幅広い働き方を提案してもらえ、自分の人生観を変えることができます。
まずはどんな企業がどんな求人を出しているのか。今のトレンドの業界、求められているスキルをエージェントから情報収集することから始めるのがいいと思います。
なぜなら。、その情報を得るだけで自分の市場価値をある程度測ることができるためです。
下記の記事で転職エージェントを使うべき理由を細かくまとめているので参考にしてみてください。
▼まとめ
働き方の多様化は今後もどんどん進みます。その中で自分をアップデートしないと、時代に取り残されてしまいます。
まだ、終身雇用は崩壊していないという考えの人は実は多いのが現状です。
また、こういった変化に対して、まだ危機感を覚えていない人も非常に多いのも事実です。
こういった時代の動きを速やかにキャッチアップし、自分なりの意見を持つことはとても大切なことです。
まず、大前提として今後は転職を経験しないまま40代になった人は、リスクが高くなると僕は思っています。
なぜなら、そのタイミングで何かしらの理由で転職を求められた時に、市場価値が下がっていきます。
理由は明確で、成果を残していたとしても1企業だけでの成果だと再現性がありません。
そして40代から新しいカルチャーに馴染むことが難しいという理由からです。
そして考えたくないが、リストラのリスクも考えないといけません。
リストラされ、貰い手がない場合に、本業以外の収入源(副業)があるかないかで身の振り方が大きく変わると思っています。
不確実性の高い時代だからこそ、自分を守るための手段を色々と準備する必要があり、時代に合わせるには行動し続けるしかありません。
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