転職サイトではなく転職エージェントを使うべき5つの理由

転職エージェント

こんにちは。シャチホコです。

転職活動を始めるにあたりまず最初に行うのは、どのような求人情報が出ているかの情報収集を行うことだろう。求人情報の収集方法としては、転職サイトと転職エージェントと大きく2つが存在する。しかし、実際に転職している人のうち、転職エージェントを利用しているのは約5割とのことだ。

僕からすると、転職エージェントを利用しないことが理解できない。この記事では、転職サイトではなく転職エージェントを利用すべき理由について解説をしていく。大きく分けて下記5つの点において、転職サイトではなく、転職エージェントを使うべきメリットが存在している。

  • 求人情報の質
  • 自分にマッチした求人の探し方
  • 企業情報の収集
  • 応募書類の作成、面接対策
  • 日程調整・条件交渉

それぞれの点について、簡単に比較しながら見ていきたいと思う。

転職エージェントを使うべき理由1:求人情報の質

転職サイトと転職エージェントで求人の質を比較すると、下記の通りとなる

  • 転職サイト:質の良い求人も悪い求人も含まれる
  • 転職エージェント:厳選された良質な求人

転職サイトと転職エージェントにおいてなぜ求人情報に差が生まれるか。その理由について解説していく。

転職サイトの求人情報の質

転職サイトは、リクナビNEXTなどに代表されるようなweb型のサービスとなっている。企業は転職サイトに広告費を支払い、求人情報を掲載することとなる。求人情報を掲載したら、あとは応募が来るのを待つという求人方式だ。

当然、求人情報を出せばサイト登録者であれば、誰でもその求人情報を見ることができるようになってしまう。求人というのは、基本的に企業が新規事業領域や注力領域に対して人が必要な時に行うものだ。中には競合他社にその情報を見られたくないと考える企業も存在する。そういった企業は転職サイトに求人情報を掲載しないことになる。

転職サイトを見てみるとわかるのだが、未経験者OKなどの求人情報が多く、企業からすると低コストで雇える人材の求人が多くなっている。安い広告費で安い人件費の人材を求めているといえばイメージがしやすいだろう。

転職エージェントの求人情報の質

一方で転職エージェントは、リクルートエージェントなどに代表されるような、対人型のサービスとなっている。転職希望者は、転職エージェントの相談(コンサル)から第一歩が始まる。そのコンサルの際に、自分の過去の経歴や転職に求めるものを伝えた上で、求人情報を紹介してもらうこととなるのだ。企業からすると、転職エージェント経由の求人情報は非公開案件としておけば、他社に知られずに水面下で採用活動を進めることができる。

そして、企業側は、転職希望者とマッチングできた際に初めて転職エージェントに成果報酬を支払うこととなる。そしてこのコストは、転職サイトへの広告掲載費と比較するとかなり高くつくこととなる。なぜなら、企業は即戦力となる「経験者」を募集する場合が多いため、転職サイトと比較すると転職エージェントが取り扱う求人情報は高くなるのだ。

そのため、お金のない企業は転職エージェントを利用した採用活動ができないことになる。僕の友人で転職エージェントに勤めている人間がいるが、「転職エージェントに金を出せないような企業には、怖くて転職できない」なんてことも言っていた。

ブラック企業やブラック業界では求人サイトを利用して求人情報を出しているケースが多い。下記の記事でブラック企業の特徴をまとめているので、参考までに確認して欲しい。

転職エージェントを使うべき理由2:自分にマッチした求人の探し方

転職サイトと転職エージェントで求人の探し方を比較すると、下記の通りとなる。

  • 転職サイト:自分で探す
  • 転職エージェント:エージェントから自分にマッチした求人情報の紹介を受ける

それぞれについて解説していく。

転職サイトでの自分にマッチした求人の探し方

転職サイトにおいては、数百社・数千社という選択肢の中から自分の条件にマッチするものを条件を絞って探すイメージとなる。言葉でいうと難しいのだが、食べログのようなイメージを想像してみてほしい。勤務地や職種、年収などの条件を絞って求人情報を検索する。

ただ食べログとの決定的な違いは、クチコミ(星)が記載されていないため、その企業の世間からの相対的な評価が全くわからない。そのため、求人の細かい情報を見ながら良さそうなものをピックアップするのだが、どの求人情報にも「風通しの良い職場」「チャレンジを応援する文化」「幹部候補」のような言葉が並んでおり、違いがよく理解できない。そのため、時間がかなりかかるし、実際に面接をしてみてアンマッチ感を感じることも多くある。

転職エージェントでの自分にマッチした求人の探し方

一方で転職エージェントは、最初のコンサルを踏まえて、君にマッチングするような求人情報を紹介してくれる。転職エージェントは業界、職種のトレンドについてプロであるため熟知している。そのため、君の経歴を踏まえた上で、可能性のある案件を紹介してくれるのだ。「可能性のある案件」というのがかなり大切で、転職サイトにおいては条件に書いていないが、最初から企業が内々に欲しい人材の条件を持っている場合が多い。

例えば、「未経験者OK」と掲載していても実際には経験者を主な採用スコープに入れている企業も多く存在する。転職において業界を変えるにしろ、職種を変えるにしろ、この「可能性」がわからないと効率の良い転職活動はできない。

では、なぜ転職エージェントが可能性のある求人を紹介してくれると言えるのか。これは上述した通りだが、エージェントは企業に転職を成功させれて初めて報酬がもらえる仕組みになっている。そのため、可能性が全くない求人情報を紹介しても意味がないのである。この意味で、転職エージェントと転職希望者の利害関係がマッチしていると言えるのだ。

転職においては、軸ずらし転職という戦略がおすすめだ。下記の記事で解説しているため、ぜひ参考にして欲しい。

転職エージェントを使うべき理由3:企業情報の収集

転職サイトと転職エージェントで企業情報の収集を比較すると、下記の通りとなる。

  • 転職サイト:自分で情報を集める
  • 転職エージェント:エージェントも情報収集の協力をしてくれる

それぞれについて解説していく。

転職サイトで企業情報を収集する

求人情報において、興味のある企業があれば基本的には自分で情報収集することとなる。主にはウェブに掲載されている情報を中心に情報収集することになるが、どうしても情報に偏りがある。

例えば、企業のHPには良い点しか書かれていないし、OpenWorkのようクチコミサイトでも自分が仕入れたい情報を仕入れられないことも多い。その企業に勤めている友人がいれば良いが、なかなかそのようなケースは少ない。入社前に企業情報を収集できていないと入社後に「イメージとちがった」なんてことも多くあるため、情報収集はとても大切なのだが、転職サイトでの企業情報の収集には限りがある。

転職エージェントで企業情報を収集する

一方で転職エージェントにおいては、企業情報の収集を手伝ってくれる。自分が知りたい情報について、企業側に確認してくれたり持っている情報を紹介してくれる。企業によって情報開示度は異なるのだが、中には転職後の上司となる人間の経歴(出身大学、入社後の職歴等)や組織の構造についてまで教えてもらえることもある。

入社後に上司となるような人の情報はアンマッチを防ぐには実はとても有益な情報だ。例えば同じ企画職で採用されるにあたっても、上司となる人がマーケ出身なのか営業出身なのかによって、観点や仕事の進め方がなんとなく違うのは想像がつくだろう。

せっかく一生懸命転職活動をし、内定をもらった暁には「前職よりよかった」と言いたいものだ。そのための企業情報収集において、転職エージェントは有益な情報を与えてくれるだろう。

転職エージェントを使うべき理由4:応募書類の作成、面接対策

転職サイトと転職エージェントで応募書類の添削、面接対策を比較すると、下記の通りとなる。

  • 転職サイト:自分で書類作成、面接対策を行う
  • 転職エージェント:エージェントが協力してくれる。

それぞれについて解説していく。

転職サイトを利用しての応募書類の作成、面接対策

転職をする際にまず立ちはだかる壁は書類作成だ。主に履歴書と職務経歴書の作成をしないといけないが、この作業がなかなか骨が折れる。自分で作成したものを添削してもらいブラッシュアップしていかないと良いものはできないのだが、これを1人でやるとかなり大変だ。

また、面接についても同じことが言える。面接については別の記事で解説をしているが、ぶっつけ本番で臨む人が意外と多い。しかし、面接の成功なくして転職の成功はない。そして面接の準備無くして面接の成功はあり得ないのだ。

書類作成も面接の練習も同じなのだが、自分が良いと思って作ったものでも、相手に伝わらないものが往々にしてある。ここを注意して良いものを1人で作るのはかなり難しいのだ。

転職エージェントを利用しての応募書類の作成、面接対策

一方で転職エージェントにおいては、書類作成も面接対策もサポートを受けることが可能だ。職務経歴書については、一度作成すれば使いまわせるという意見が一般的だが、厳密にいえば企業ごとに微妙にエピソードの見せ方を変える必要がある。なぜなら企業によって求める人材像が異なるため、エピソードの見せ方も変わるのだ。

また、面接においても同様のことが言える。企業文化に応じて、面接官とのコミュニケーションの工夫が必要だ。転職エージェントであれば、この辺りの情報・ノウハウを多く持っている。転職エージェントによっては、実際に面接に出てくる面接官の性格や人間性、どんな質問をしてくるかを情報として持っているので、より詳細な対策が可能となる。書類作成や面接においては、転職エージェントを使わない理由がないのだ。

自己PR、志望動機、面接の対策方法については下記の記事で細かく解説しているため、参考にして欲しい。

転職エージェントを使うべき理由5:日程調整・条件交渉

転職サイトと転職エージェントで日程調整・条件交渉を比較すると、下記の通りとなる。

  • 転職サイト:自分で各種調整・交渉を行う
  • 転職エージェント:エージェントが調整・交渉してくれる。

それぞれについて解説していく。

転職サイトでの日程調整・条件交渉

転職については、内定がもらえた後もやることが色々とある。入社時期の調整や年収の調整である。ここについては、自分でやるのはなかなかハードルが高い。なぜなら、「余計なことをいえば内定が取り消しになるんじゃないか」「入社後に不遇を受けるのではないか」といったバイアスがかかってしまうからだ。ここにかかる労力や時間を考えると、どうしても妥協をしてしまいがちな部分である。

また、入社日については現職の退職スケジュールや引き継ぎを考えると、実は非常に重要な要素となる。現職をしながら、給料も交渉し、入社時期も交渉しとなるとかなり大変だ。

転職エージェントでの日程調整・条件交渉

一方で転職エージェントにおいては、給与や入社日といった交渉の一切を代行してくれる。企業に直接言いづらいことも、エージェント経由で交渉することが可能だ。

また、エージェントはこの辺りの交渉経験が豊富であるため、君と転職先の間にうまく立ち、良い条件を引き出してくれるだろう。ここで大切なのは、エージェントと君の利害条件が完全にマッチしていることだ。転職エージェントの成功報酬は転職者の年収の◯%といったケースがほとんどだ。当然、年収に比例し成功報酬も上がる仕組みになっている。エージェントの力を借りない手はないと考えている。

まとめ

この記事を通じて、転職活動において転職エージェントを使わない手はないことが伝わってくれたら嬉しい。最後に、勘違いしないで欲しいのは。転職エージェントは君の面倒を全て見てくれる訳ではない。なぜなら再三述べているように、転職が成立して初めて成功報酬が転職エージェントには入る仕組みになっている。

そのため、転職する見込みの高い人や意欲の高い人を優先的に対応することになる。転職エージェントはボランティアではない、君のビジネスパートナーだ。当然、転職の軸やキャリアプランが全くできていない人間は相手にすらしてもらえない。「この人を売りたい」と転職エージェントに思ってもらうためにはどうすれば良いかを常に念頭に置きながら活動を進めてもらいたい。

君の成功を心から祈っている。

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