実体験から語る、地方配属が嫌なら今すぐに転職すべき理由

キャリア

こんにちは。シャチホコです。

大企業に入社すると、「現場を知る」「下積み」という名目のもと新入社員の多くは地方配属を命じられます。日本の大手企業である以上、地方配属は「安定した将来とトレードオフな宿命」として受け入れなければなりません。

ただ、僕は地方配属が嫌なら転職活動をすぐにでも始めるべきだと思います。僕は最終的に地方勤務を完遂しましたが、今振り返ると地方勤務の時間は成長できた反面「勿体なかった」と感じます。この記事では、地方配属になり、転職活動をするか迷っている人に僕の経験を紹介したいと思います。

▼大学を卒業し大手企業へ入社。待っていたのは地方配属

大学時代、就職活動を勝ち抜きなんとか就職した大手企業。新入社員研修を終え、本配属で言われたのは、縁もゆかりもない大分県の配属でした。東京の私立大学に通っており、東京で華やかな日々を過ごしていた僕にとって大分県の配属は受け入れ難いものでした。

▼地方配属で待っていた孤独とお局様からのいじめ

それでも苦労して入った会社だったので、「これも若いうちの下積み」と思い、地方配属生活を始めましたが、待っていたのは孤独感とお局様からいじめでした。

お局様に無視され、僕の悪口を周りの人たちに吹き込まれ、慣れない環境に精神的に辛い日々が続きました。時には営業車の中で涙が止まらなくなったり、会社にいる間は動悸が止まらないこともありました。そんな中で「ここまでしてなぜ僕は大分にいるんだ?」と思うようになりました。結局僕は6年間の地方勤務を終えて、東京に戻ったのですが、振り返ると「我慢してまで地方にいる必要はなかった」と思います。

▼地方配属のメリットは、お金が貯まることと成長機会

地方配属は決して悪いことばかりではありません。実際に僕が地方配属を終えて感じたメリットは、「貯金できること」と「成長機会があること」です。ただ、それは本当にあなたとってメリットなのでしょうか。

お金を貯めて何がしたいの?本当にその未来がくるか?

「貯金ができる」というのは良いことのように聞こえますが、言い換えると「使い道がない」ということでもあります。友達との飲み会、買いたいものが買えない、したい経験ができないということです。

貯金して将来やりたいことが明確にあるなら確かにメリットですが、使い道がなく貯まっていくのは虚しいと思いませんか?

成長してどうなりたいの?

地方は本社と比較し、裁量も多く、業務範囲も広くなるため成長機会となります。実際に数年後本社に戻った時に地方で下積みをした人とそうでない人の差は大きく出ます。

ただ、成長してあなたはどうなりたいのでしょうか?出世したいのでしょうか?その目標が明確になっていないとすれば、それは不要な成長機会だと思います。

▼地方配属のデメリットは地方独特の閉塞感と機会損失

実際に住んでみるとわかりますが、地方配属はプライベートの時間が都会と比べると乏しいものとなります。それは一緒に遊ぶ友達がいないことと同時に、遊び方が限定されてしまうからです。

出会える人間の数と種類の少なさ

地方で出会える人の多くは「その土地で生まれた人」です。これは東京と比べて大きく差があります。その土地で生まれ、成長し、就職した人と、僕のように全国転勤で一時的にその土地にいる人では価値観に差があり、そもそも話が合いません。

また、東京のように面白みのある人はなかなか出会えませんし、若い年齢層が他の県に出てしまっており、出会える人間の数も少ないです。

大切な20代を失うことになる

僕は入社してから6年間地方にいたので、20代の半分以上を地方で過ごしました。28歳の時に東京に戻ったのですが、既に周りの友達は結婚しており遊ぶ機会は少なくなってしまいました。この時改めて楽しいはずの20代の半分以上を失ったことを感じました。

遊びの種類が限られている

東京に比較すると地方は遊びの種類が限られます。夜遊びを例にあげると、東京のようにおしゃれなバーやクラブは存在しません。また、美術館や博物館、映画館もなかなかありません。遊びといえば大型のイオンに行くか自然と触れ合うことになります。自然と触れ合うというと聞こえが良いですが、キャンプやBBQ、海水浴いずれも友達がいるから楽しいものばかりです。

仕事仲間が遊び仲間になる

地方配属では仕事仲間とのプライベートの付き合いも多くなります。なぜなら知っている人が仕事仲間しかいないからです。そのため、仕事後に飲みに行くのも、週末に遊びに行くのも仕事仲間となります。東京だと学生時代の友達や、社会人になって知り合った友達と遊べることを考えると悲しいですよね。

転職活動が難しくなる

地方配属だと転職活動も東京と比較すると当然ながら難しくなります。面接や転職エージェントと話すに都度都会に出る必要がありますし、そもそも周りに転職活動をしている人もいないので、情報収集をすることすらできません。

仮に面接に行ったとしても交通費や宿泊費といった旅費はバカになりませんし、そもそも面接自体が平日に行われることが多いので、都度有給休暇を取る必要があり、会社側にバレるリスクも高くなるのです。

▼何のための人生なのか?

地方での生活が嫌で抜け出したい一方で、「せっかく大手企業に入ったのに、すぐ辞めるなんてもったいない」と思っていませんか?僕もそう思っていました。確かにその考えは間違ってはいないのですが、一方で何のための人生なのかをちゃんと考えるべきだと思います。

あなたが人生で成し遂げたいことは何か?

そもそもあなたが学生時代にやりたかったことは、「地方での生活」でしょうか。おそらく違うと思います。夢を持って入社するものの、その夢が夢のまま終わってしまうのが多くの人の人生だと思います。具体的に言うと今あなたの周りにいる先輩があなたの数年後の姿なのです。本当にそれでいいのでしょうか。

あなたは今地方にいて掴みたい将来が見えるか?

そしてそもそも、今地方にいて下積みした結果、あなたが達成したい目標を達成できるのでしょうか。大企業である以上、退職まで全国転勤が続きます。実際に僕がいた事務所では単身赴任の人がほとんどでした。単身赴任までして今の会社にしがみつく必要があるのでしょうか。

少なくとも僕は「家族と離れて、家庭を捨ててまで今の会社にいる必要はない」と思ってしまいました。

「地方配属が嫌」は社会人として甘くない

地方配属が辛いからという理由で転職することは、社会人として別に甘くありません。人それぞれ価値観は異なりますし、実際に地方配属なしで働いている人も世の中には沢山います。

また、僕がそうであったように地方配属の環境に馴染めず精神的に追い込まれ、病んでしまい、人生に大きな影響を与えてしまう人もいます。自分を壊してまで会社に貢献する必要が本当にあるのでしょうか。

▼地方配属が嫌ならさっさと転職活動しよう

ここまで地方配属に関するデメリットを述べて来ましたが、地方配属が嫌な人が今すぐ転職活動をすべき理由を最後に解説します。

終身雇用の崩壊

「大手企業は安泰」という時代は終わりました。既に大手企業でリストラが繰り返されていたり、ジョブ型雇用への転換に伴って、終身雇用は崩壊しています。「地方配属は安定した将来とのトレードオフ」という時代は終わったのです。

東京に戻ってもまた地方配属がある

大手企業に勤めている限り、退職まで全国転勤ありがほとんどです。なので、努力して運良く東京配属になったとしても、また数年後には地方配属になる可能性があると思います。実際に僕の同期は地方配属→東京→地方配属の往復ビンタを食らっていました。

第二新卒の機会を逃すな

入社3年目までは「第二新卒」として扱われます。第二新卒は通常の転職とは異なり、実績ではなくポテンシャルで採用してもらえます。つまり、大した実績を残していなくても青田買いしてもらえるのです。この時にあなたが学生時代に希望していた企業を再度受験することも可能となります。地方配属を我慢し続けているとこの機会も失うことになります。

▼まとめ

地方配属が本当に嫌なら、今すぐ転職すべきだと思います。僕は30歳になり気づきましたが、20代の時間の過ごし方は自分の人生に大きな影響を与えます。その20代を我慢し続け、自分がしたいことをできない状態で居続ける必要はないと思います。

仮に転職しなかったとしても、転職エージェントと話し、自分にどんな選択肢があるのかを把握しておくだけで視野は広がると思います。

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