地方配属でうつ病になる前にすべき6つのこと

キャリア

こんにちは。シャチホコです。

大学時代、就職活動を勝ち抜きなんとか就職した大手企業。新入社員研修を終え、本配属で言われたのは、縁もゆかりもない大分県の配属でした。その後6年間地方配属を経験した僕ですが、新入社員の時にうつ病になりかけました。結果としてギリギリで踏み止まったのですが、その時にとった行動について紹介したいと思います。

▼地方配属でうつ病になりかけるまで

前提として、僕は配属されてすぐにうつ病になりかけた訳ではありません。最初は慣れないながらも時間と共に、配属先のメンバーとも打ち解けることができ、順調に仕事を進めていました。

そんな時に当時のチームリーダーだった女性社員との関係をこじらせてしまったことから、悩むようになり、うつ病の症状が出るようになりました。

無視されるようになった

その日は突然訪れました。前日まで良い先輩だった女性社員の態度が急変し、僕が話しかけても冷たい態度を取られるようになりました。

新入社員だった僕は当然1人で仕事を遂行することができず、その人のアドバイスをもらいながら仕事をしていたため、全く仕事が進まなくなりました。

悪口を周りに言いふらされるようになった

その人との関係が悪くなっただけなら良かったのですが、周りの人にも僕のあること無いことを吹き込まれるようになりました。

その人が他の人と話して、笑っているだけで「僕の悪口を言われているんじゃないか」と思い、落ち着かずとても辛かったです。

無能であると毎日言われるようになった

無視され、アドバイスを貰えないため僕は業務上失敗を沢山することになります。その失敗のたびに「お前は本当に無能だな」と言われるようになりました。

毎日毎日直接非難を浴び、それに対して言い返すこともできず心はどんどん弱っていきました。

▼地方配属はうつ病になりやすい環境にある

今振り返ると、新卒で地方配属になるのはうつ病になりやすい環境であると思います。社会人になること、住む場所が変わることで環境が一気に変わり、それがストレスになるからです。また、地方配属独特の環境もその理由です。

相談できる人がいない

地方配属になった当初、相談できる人がいません。上司、同僚とは人間関係がまだできておらず「どのような人か分からない」「信頼できるか分からない」という不安があります。

また、僕のように人間関係で悩んでいると、誰と誰が繋がっているかわからず、相談することでより状況が悪化することが怖く、気軽に相談することができませんでした。

リフレッシュできない

また、地方配属になった人の永遠の悩みですが「友達がいない」という問題があります。友達がいないことで、プライベートの時間を充実させることができないのです。

想像してみてください。東京で友達も彼女/彼氏もいて、休日を忙しくしているのと、地方で遊ぶ相手も場所もない状況を。新入社員の地方配属は人間関係、住環境、生活リズムの全て変わるので想像以上にストレスとなります。

実際に僕も「休日くらい家で1人でゆっくりしたい」と思い、ついつい昼過ぎまで寝ていたり、何もしないことが多くなりました。

「自分がいけない」と思ってしまう

新卒が仕事ができないのは当然なのですが、当事者としては、周りの先輩がそつなく業務を回している一方で、自分がそうでないのは「自分が無能だから」と思ってしまいます。

また僕の場合、同じように地方配属となった同期のメンバーが順調に仕事をしているのに対し、自分がそうでないことも「どうしてこんなに自分はダメなんだろう」「もっと頑張らないと」「もっと努力しないと」と思い込んでしまいました。

▼うつ病になりかけると、どうなるの?

人間関係がうまくいかないことと慣れない環境にストレスは溜まり、心は確実に弱っていきました。その結果、下記のような症状が出始め、いよいよ「まずい」と思うようになりました。

急に涙が止まらなくなる

仕事から自宅に帰宅し、ベッドに座って一息着く時や営業車の中で1人でいる時に、急に涙が出てきて止まらなくなりました。

「なんでこんな辛い思いまでして大分にいるんだろう」「どうして自分はこんなにダメなんだろう」「今までお世話になった人に顔向けできない」そんな思いが心をめぐり、涙が止まらなくなりました。

目まいや動悸が起こる

業務上どうしても先輩女性社員と話さないといけないことがあるのですが、話しかける前には目まいや動悸が起こるようになりました。

月曜が来るのが怖い

平日に仕事や人間関係で疲れている分、週末は「何もしたくない」と思うようになりました。そのため、午後まで寝ていることが多くなり、何もしないようになりました。

また、月曜が来るのがとても怖く、日曜の日が暮れるくらいからは気持ちが落ちこみ、「また何か言われるかな」と思いながら憂鬱な気持ちになるようになりました。

▼地方配属でうつ病になる前にすべきこと(仕事編)

症状が具体的に出始めると、それは危険信号です。心が弱っている証拠です。僕はともかく環境を変えるために下記のことに取り組みました。

上司に相談し、チームを変えてもらう

「弱いやつだな」と思われるのが嫌でなかなか行動に移せませんでしたが、まずは直属の上司に相談しました。間に先輩を挟まず、いきなり相談したのは「誰と誰が繋がっているかわからなかった」からです。

そして上司にきちんと相談したというログを残しておきたかったからです。仮に人事部の人と話すことができた際に、いつ、どんなことを相談したかを明確に記録として残しておきたかったからです。

産業医面談を行い、異動を試みる

僕の会社には産業カウンセラーなる人がいて、その人にも悩みを相談しました。症状を伝えると、「今すぐに産業医と話をしたほうがいい」と言われ、産業医と面談を行いました。

今思えばこの産業医との面談も1つのログになります。上司と話すときや人事部と話す時に「産業医からも症状が悪いと言われていて」と伝えることができれば、危機感が伝わります。そして何より、医学的観点から生活改善のアドバイスをもらうことができます。

社内公募で異動を試みる

最後に社内公募での異動の方法がないかを探りました。僕の会社の場合は、「入社◯年以上かつ現配属になり◯年以上」という制限がかけれていたため、応募することはできませんでしたが、会社オフィシャルルールでの地方勤務脱出の方法もあります。

余談ですが、数年後に僕は社内公募を受けました。結果として落選しましたが、そこで整理した自己分析や職務経歴をそのまま転職活動でも使用することができました。合格、不合格は別として自分のキャリア形成を考える機会としてはおすすめです。

▼地方配属でうつ病になる前にすべきこと(プライベート編)

結局僕は上司に相談し、チームを変えてもらい、女性の先輩との関わりが減ることで気持ちが楽になりました。しかし、完全に復活まではいかず、産業医のアドバイスを貰いながら復活に向けて色々なことに取り組みました。その中でも特に良かったものを紹介します。

規則正しい生活を送る

まずは睡眠です。当時僕はともかく眠れず、12時に布団に入っても4時くらいまでずっと目が覚めている状況でした。そして朝起きても疲れが取れておらずぼんやりとしている状況でした。

そこで規則正しい生活を心がけました。具体的には朝起きたらまず白湯を飲む。その後散歩し日光を浴びる。1日3食きちんと食べる。寝る前2時間はスマホを触らないということです。そうすることで徐々にですが、体調が改善し眠れるようになりました。

筋トレをする

次に運動です。当時家の近くにジムがあったので、そこに週2-3回通うようにしました。最初はともかく行くこと。行って何かトレーニングをすればOKとしていました。

しかし、通ううちに筋トレのメリットを感じることになります。筋トレは回数や重量が上がり定量的な成長を感じることができ、自分に自信が付きました。、筋肉を大きくするには「睡眠」「食事」にも気を遣う必要がありました。そして何より、ストレス解消になりました。

残業を減らす

最後に残業を減らすことです。当時の僕は月間60-70時間ほどの残業をしていました。周りの人も同じくらいしていたため、「新人の自分が変えるのはおかしい」と思い、付き合い残業みたいな形で残っていました。

しかし、夜遅い残業は生産性が低いですし、何より生活リズムを乱す一番の要因でした。そのため、当初周りの目が気になりましたが、20時で帰ると決め、残業をしないことを決めました。20時を超えて終わらない業務は翌朝早くきてやる「朝型」に切り替えることで、生産性が上がりましたし、生活リズムも整いました。

▼地方配属が嫌なら、すぐに転職活動をしたほうがいい

うつ病になる前に転職しよう

もしあなたが本気で地方配属に悩んでいるなら、うつ病になる前に転職しましょう。いや、転職しなくてもいいから転職活動を開始しましょう。自分の選択肢が目の前に広がるだけで、気分が楽になります。

そして何より、うつ病という負債を背負うと転職もし難くなってしまいます。そして、3年目までの第二新卒のブランドも無くなってしまいます。少しでも「なんか違うな」と思う気持ちがあるなら、転職活動すべきだと思います。

転職は就活と異なり、転職先を提案してもらえる

「こないだ就活終えたばかりなのに、すぐに転職活動なんて無理」と思うかもしれませんが、転職活動は就職活動とは異なります。簡単に言うと、転職に関するあなた専門の担当者(エージェント)がついてくれ、あなたにあった転職先を紹介してくれます。

そのため、自分で1から業界研究をしなくてもいいですし、ES、面接対策も一緒にやってくれます。なので気軽に始めることができますよ。

若手社会人におすすめの転職エージェント

僕が実際に使ってみておすすめのエージェントは、「JACリクルートメント」「リクルートエージェント」「マイナビエージェント」です。

転職エージェントは沢山あり、中には詐欺まがいのようなエージェントも存在していますが、この3社であれば業界の大手企業ですし、全く問題ありません。

▼まとめ

僕が伝えたいのは、「自分を守ることができるのは自分だけ」ということです。地方配属になり、心を壊してしまうとせっかく楽しいはずの20代を失ってしまうことになります。僕も運良く立ち止まることができましたが、今思っても恐ろしいです。

そして、今の環境を変えることができるのは行動するしかないということです。「上司に相談」「産業医面談」「社内公募」いずれも効果的な行動ですので、ぜひ試してみてください。

コメント

  1. K.K より:

    いつも楽しく読ませてもらっています。

タイトルとURLをコピーしました