社内公募の合格率は低い?合格率を上げるためにすべき準備とポイントを解説

キャリア

こんにちは。シャチホコです。

社内公募に応募しようかどうか迷っている際に最初に思うのが、「自分が応募して合格する可能性はあるのだろうか」ということですよね。ただでさえ忙しい日常の業務に加えて、エントリーシートの作成や面接の対策などを追加でやろうと思うと、かなりのエネルギーを使うことになるので、合格率は気になりますよね。

この記事では僕の実体験から社内公募の合格率と、合格率を上げるための方法についてまとめています。是非参考にしてみてください。

▼社内公募制度とは?

まず改めてですが、社内公募制度について説明します。社内公募とは、人材を求める部署が社内で募集をかけ、応募してきた社員の中から選抜するという異動制度です。よく「社内転職」なんて言われたりもしています。

社内公募は定期異動となんら変わりはないのですが、「自分が希望したい部署に手を挙げていける」という意味では、自分のやりたいことを実現できる唯一の方法だと思います。僕の会社では半期ごとに社内公募が人事連絡で出ていました。まずは自分の会社に社内公募制度が存在しているのかをチェックしてみてくださいね!

▼社内公募のフローは?

主に人事部が主導となり、定期的に社内で募集を告知し、エントリーシートと面接などの選考を行います。僕の場合、書類選考の後に部長、課長レベルとの面接が一度あり、合否を判定されるという形式でした。

僕の場合、公募情報開示→ES提出締め切り→面接実施→合否判定の一連のフローが約3ヶ月ほどで行われたので、選考自体は短い期間で進んでいきました。

▼社内公募の合格率は低い?

本題ですが、社内公募の合格率は高いのでしょうか。僕の経験から言うと答えは「低い」です。理由は明確で、「枠が少ないから」です。参考までに僕の会社では各部署大体1-2名の若干名、多くて5名ほどの枠となっていました。

それに加えて、僕の会社の場合同じ本部から2名以上を公募で異動させることができないというルールがありました。人事部の方に後日聞いたのですが、この制約は「組織ごとに人数のばらつきが起こらないようにするため」だそうです。

▼合格率を上げるための事前準備

では、難関の社内公募を合格するにはどうすればいいのでしょうか。実際に僕が行った事前準備を紹介します。

社内公募の経験者に話を聞く

まずは、社内公募自体の情報収集をすべく、社内公募の経験者に話を聞くことから始めました。ただ、実際に行動するとわかるのですが、社内公募の経験者に出会える機会は多くはありません。なぜなら、「僕は社内公募を受けました」なんて人は合格している人ですし、そもそも制度自体の存在を知らない人が多いからです。また、信頼できる人でないと、自分が社内公募を受けようとしていることがバレてしまうリスクもあるため、そもそも相談できる人が限られるためです。

結果として僕は、社内公募の経験者1人と前に人事部に所属していた人の合計2人に相談をしました。

ここで情報として収集すべき内容は、下記の通りです。

  • 選考フローの全体像
  • 面接者は誰か
  • 面接でどんなことを聞かれたのか

経験者から話を聞いて印象的だったのが、「自己紹介と現在の職務内容を最初に3分で話す」というものです。実際に僕の面接の際にもこれがあり、事前に準備していたからスムーズに話せましたが、当日ぶっつけだったら真っ白になっていたなと思います笑

ぶっつけ本番で挑むのと、大枠の流れやポイントを経験者から聞いた上で臨むのとでは大きな差が生まれるので、まずは情報収集から始めることをおすすめします。

異動希望先の部署の人に話を聞く

次に異動希望先の部署の人に話を聞いてみることです。僕の場合、運良く同期がその部署にいたので、職場の雰囲気や業務内容、方向性などの情報を収集することができました。ただ、中には「知り合いが全くいない」という場合もあると思います。

そんな時には、知り合い経由で探っていくのもいいと思います。具体的にはその課にはいなくても、部や本部単位でみると知り合いがいることが多くあると思います。まずはその人経由で異動希望先の部署の人に話を聞く機会を作りましょう。

ここで情報として収集すべき内容は、下記の通りです。

  • その部、課のミッション
  • 具体的な業務内容
  • その部、課の中長期的な目標

この中でも業務内容を詳しく知ることは大切です。なぜなら、面接で「自分が今までやってきた業務は、異動先でも〇〇のように活かせます」というアピールをする必要があるからです。ここで的外れなことを言ってしまうと、面接官の印象に残ることができません。また、自分がやりたいこととマッチしているかどうかと整合性を図る上でも大切なことです。

やりたいことを明確にする

最後に異動してやりたいことを明確にすることです。具体的には、中長期的に自分が実現したいプロジェクトやアイデアを作ることです。これはとても大変なことですが、ここまでやる人は多くないと思います。実際に僕はES提出時に参考資料として、自分が考えたアイデアを添付しました。

でも「具体的に業務をしたこともないのに、アイデアなんて作れない」と思いますよね。おっしゃる通りだと思います。でも、目的は素晴らしいアイデアを作ることではなくて、「自分の本気度をアピール」するためのものです。多くの応募者の中で面接に進むためにも、自分の印象を残すためにやりました。

ただ、その内容があまりにもズレていると空回りするので、僕は事前にその内容を3回その部署の同期に添削してもらいました。

▼ES、面接時に合格率を上げるための6つのポイント

事前準備ができたら、今度はESと面接の合格率を上げるためのポイントを抑えていきましょう。

募集要件を満たす

社内公募には当然ながら「募集要件」なるものが存在しています。主に求めるスキル・人材像といった内容で記載されていますが、当然ながらこの内容を満たす必要があります。

これは「何か資格の条件があれば事前に取ろう」と言っているわけではなく、面接の中で話す自分のエピソードが求める人材像と沿っている必要があるということです。例えば「自主的に動ける人」と「協調性高く仕事をできる人」だったら話すエピソードは変わってきますよね。募集要件を何度も読み込み、実際に求める人材像をイメージしてみてください。

志望動機を明確にする

面接官が応募者の本気度を知るために、志望動機はとても大切です。「それうちの部署じゃなくてもできるよね?」と言われないように、なぜその部署にいきたいのかを明確にしておきましょう。

この時にポイントになるのが、「論理より経験」です。なぜその部署に行きたいのかを論理で裏づけようとすると、相手の方が知識が大きい分潰されてしまいます。一方で、「経験」は自分しか体験していないし、知らないものなので否定できません。そのため、論理より経験を大切にすることを心がけましょう。

今の部署で実績を残す

社内公募に通過しやすくする上で最低かつ最高の武器になるのが、「評価」です。今の部署でも異動先の部署でも同じ会社の中であることは変わりません。その人の人事評価は共通のスキルなのです。

そのため、今の部署での評価が高いと、面接官のみる目も変わります。今の部署の業務内容がやりたいことでないとしても、まずはその部署で実績を残して評価を得るようにしましょう。それが自分の掴みたいキャリアを実現するための第一歩となります。

自己研鑽を行う

自分の行きたい部署の業務を支えるための自己研鑽をプライベートの時間で行いましょう。例えば、グローバルな部署なら英語、会計を取り扱う部署なら簿記など、自己研鑽として勉強しておくと良いでしょう。

なぜなら、面接の際に「やりたいことの実現のために今何を努力していますか」という質問に対して、答えることができるからです。僕も企画職を応募していたので、マーケティングビジネス実務検定という資格を自己研鑽として勉強して取得しました。面接の時には割と印象がよかったのでおすすめです。

その部署の目標を把握する

その部署の目標を事前に把握しておきましょう。できれば定量的な目標(売上、利益など)まで暗記しておくと良いでしょう。

なぜなら、「君うちの部の目標値知ってる?」と言われた時にスムーズに答えられた方が印象がいいからです。また、「自分が異動してやりたいことは、部の目標である売上〇〇円の達成にも寄与できると考えています」と言えれば印象に残ること間違いないでしょう。このテクニックは、社内公募を合格した先輩に教えてもらったものなのですが、かなりおすすめです。

何度も応募する

最後に社内公募を合格するための最大のポイントは「何度も応募すること」です。社内公募は就職活動とは異なり、1回きりではありません。多くの企業で定期的に開催されていますし、何度もエントリーできます。

そもそも合格枠が少ないこともあり、競争相手によって合格率が大きく変わりますし、運の部分があることも否めません。だからこそ本当に行きたい部署なら何度も応募すべきなのです。社内公募の合格者を見ると、意外と「一発合格」の人は少ないことに気づきます。なので、粘り強く挑戦しつづけましょう!

▼社内公募は転職活動にも使える

これは蛇足かもしれませんが、社内公募で整理した自分のキャリアの棚卸しは、転職活動にもそのまま流用することができます。転職活動を始めようと思うと、転職エージェントに登録し、職務経歴書と履歴書を提出する必要があります。ここが大きなハードルで、これを提出するのが面倒で終わってしまう人が多いようです。

僕も「面倒くさいな」と思っていたのですが、社内公募でまとめていたものがあったので、それをそのまま提出しました。そうすると、転職エージェントからすぐに連絡がきて、最初の面談をしました。そこでも社内公募でまとめた、自分が求める働き方や成し遂げたいことを伝えることができたので、すぐに自分にマッチした転職先の候補をいくつか出してもらえました。

この瞬間に一気に世界が広がったような気がしました。「この会社にしがみつく必要はないんだ」と思うと、心からワクワクした感覚を覚えています。僕自身社内公募には落ちてしまいましたが、社内公募に応募したからこそ僕は転職活動ができ、転職をすることができました。なので、社内公募と合わせて転職活動も平行して行うことはおすすめです。

▼まとめ

社内公募の合格率は低いです。なかなか合格を勝ち取るのは難しいというのが実態です。なので、やれることは全部やり、徹底的に準備をするようにしましょう。

そしてあなたが本当に行きたい部署なら、1回で諦めず何度も何度も応募しましょう。ちゃんとした準備を続けていればそれは必ず身になりますし、1回目より2回目の方が経験が多い分周りと差をつけられること間違いなしです。

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