【悲報】新卒で本社勤務に配属になったら勝ち組とは言い切れない?新人の本社勤務のメリットとデメリットとは?

キャリア

こんにちは。シャチホコです。

大学を卒業し、新入社員研修を終えると待っているが、配属発表です。

大企業であれば、ここで地方に飛ばされる人と本社に残る人が出ます。

ここで首都圏近郊や本社に残れた人を「勝ち組」なんて表現をします。

しかし、初期配属が本社の人たちは本当に勝ち組なのでしょうか。

僕の同期にも新入社員で本社勤務となり喜んでいた人が沢山いましたが、仕事が忙しくすぐに辛そうな表情になっていたのを覚えています。

この記事では新卒で本社配属になった人のメリットとデメリットについて解説していこうと思います。

▼新卒の初期配属で本社勤務は勝ち組なのか?

結論から言うと、僕は初期配属で本社勤務になっても勝ち組とは言い切れないと考えています。その理由は下記の2点からです。

・勝ち組とは言い切れない

本社勤務は基本的に地方勤務と比べて業務が忙しく、ともかく大変です。

そのため、周りの同僚たちも地方勤務と比較し、ドライであるため、新入社員にとってはストレスフルな環境になってしまいます。

もちろんメリットも存在していますが、本社勤務には本社勤務ならではの悩みというものが存在しているのです。

実際に僕の同期でも本社勤務になり喜んでいたのに、すぐに精神的に病んでしまい休職してしまった人がいました。

そう言う意味で本社勤務になったからといって、「勝ち組」とは言い切れない部分があります。

・いつかは地方配属になる

そして、大企業に勤めている限り、いずれは地方配属になる可能性が高いと言うことです。

つまり「退職まで東京に居続けることは基本的に無理」ということです。

本社勤務の人が地方に飛ばされる機会として多いのは、ジョブローテーションのタイミングと昇格のタイミングとなります。

このタイミングは20代後半〜30代後半で、結婚し子供がいることも多いので、単身赴任で地方配属にならないといけないということです。大企業で働くと言うことは、全国転勤とトレードオフで安定した仕事を得るということなのです。

全国転勤については、下記の記事でまとめているので良ければ参考にしてください。

▼新卒で本社勤務となった際のメリット

では、新卒で本社勤務となった際のメリットとは何なのでしょうか?一般的に勝ち組だと思われている、本社のメリットは大きく分けて3つ存在しています。

メリット1:地方勤務のように孤独を感じる必要がない

地方勤務になると、縁もゆかりもない土地に単身で乗り込むことになります。

僕自身も新入社員で入社して、大分県に配属になりました。

もちろん良い思い出も沢山ありましたが、「孤独」を感じない日はありませんでした…。

本社勤務になると何か辛いことがあってもすぐに同期や学生時代の友達と会えたり、家族と会えることになります。

地方勤務のように孤独を感じる必要がない点は本社勤務の大きなメリットだと言えるのです。

地方勤務の孤独については、下記の記事でまとめているので良ければ参考にしてみてください。

メリット2:プライベートを充実させることができる

プライベートの充実度においても東京本社は圧倒的なメリットがあります。

地方に住むとわかるのですが、東京と比較すると地方は娯楽の数が圧倒的に少ないです。

休日にショッピングする場所、カフェ、レストランなどはなく、買い物するとすれば大きなイオンにいくことくらいです笑

一方で東京にいれば、業務後に学生時代の友達と飲みにいけたり、休日に遊びに行くところも無数にあります。

遊び盛りの20代を東京で過ごすか、地方で過ごすかは人生が大きく変わるくらい時間の使い方が変わ流のです。

メリット3:若い時から様々な部署に知り合いができる

ここまでプライベートのメリットを中心に解説してきましたが、仕事においてもメリットはあり、特にキャリア形成においては大きなメリットがあると考えています。

なぜなら、本社には自分が所属する部署以外の様々な部署の人がいます。

そのため、自分が興味のある部署の人に仕事内容についてすぐに話を聞くことができます。

一方で地方勤務だと基本的には営業部署の人間しかいません。

社内異動はある意味「出来レース」の部分もあるので、いきたい部署があればその部署の偉い人と知り合いになり、仲良くなることで異動できる可能性も高まります。

僕は前職で宣伝部に行きたかったのですが、「新入社員で本社勤務だったらなぁ」と何度も考えました…。

▼新卒で本社勤務となった際のデメリット

ここまで本社勤務のメリットについて解説してきましたが、上述した通り本社勤務では勝ち組とは言い切れない、デメリットも存在しています。ここでは本社勤務のデメリットについて解説します。

デメリット1:新人の面倒を見てくれる人がいない

本社勤務はともかく忙しく、地方勤務と比較するとみんなドライです。

そのため、新人が部署に配属されても放置されることがほとんどで、面倒を見てくれる人がいません。

なぜなら、「新人に教えて業務をさせるよりも自分でした方が早く終わるから」です。

一方で地方勤務では毎年のように新入社員を受け入れているので、受け入れ体制が手厚くとられています。

基本的には仕事の面倒を見るメンターと生活の面倒を見る先輩のような担当が別にいて、新入社員をサポートしてくれます。

本社勤務では新入社員で病んでしまう子が少なくありません。

それは新人の面倒を見てくれる人がいないため、悩みがあっても自分で抱え込むしかないからなのです。

デメリット2:新人が裁量を持ってできる仕事がない

本社勤務は忙しいことに加え、地方勤務ほど自分の担当業務に裁量が与えられません。

むしろほとんどの場合裁量はなく、与えられた作業をこなすだけになってしまいます。

実際にやってみるとわかりますが、裁量のない仕事はやりがいを感じにくいので仕事をしていても楽しくありません。

そして何より裁量がない=自分で考える必要がないので、社会人としての成長に繋がりません。

どんな仕事もそうですが、自分で仮説を立ててPDCAを回すことができる人が高いパフォーマンスを出します。

若いうちからこの経験を積むことができないということは、本社勤務のデメリットとなるでしょう。

デメリット3:新人のくせに現場を知らない頭でっかちになる

地方勤務は現場での仕事が多い一方で、本社勤務は現場の戦略を考えたり企画を行うブレーンの仕事が多いです。

僕は入社から6年間地方勤務をして、その後に本社異動になったのですが、あることに衝撃を受けました。

それは、「本社勤務の人間は現場を全くわかっていない」ということです。

簡単に言うと、実際の営業現場ではプロダクトやサービスの価値が無いため、営業が身を粉にして営業活動を行なっているのに、本社のメンバーは自分たちのプロダクトがイケていると勘違いしていたことです。

30歳を迎えるとチームリーダーや業務の根幹を任されるようになります。この時に現場を知っているか、知っていないかで大きな差が出ます。

本社勤務だと若いうちに現場を経験できていないので、そうしても視野が狭くなってしまうのです。

▼地方配属の僕が本社勤務になって感じたこと

ここまで新卒で本社勤務になることのメリットとデメリットについて解説してきましたが、最後に地方勤務も本社勤務も経験した僕が感じたことについて紹介します。

・地方勤務の新人の方が成長スピードが早い

新卒で地方勤務になった人には朗報ですが、地方勤務の新人のほうが本社勤務の新人と比較すると成長スピードが早いです。

理由は大きく2つあります。

1つ目は地方勤務だと業務範囲は狭いですが、裁量が与えてもらえます。

そのため自分で考えて実行し、改善するPDCAを回すことができます。

これを若いうちから経験できることは大きなことなのです。

2つ目は仕事しかすることがない点です。

地方勤務だと見ず知らずの土地に行くことになります。

そのため同僚や上司くらいしか遊ぶ人がいません。

共通の話題といえば仕事の話しかないので、仕事のことばかり話していますし、休日も仕事くらいしかすることがありません。

つまり仕事に集中する環境が自然と生み出されるのです。

・地方勤務の新人の方が人間的に成長する

本社勤務となり、本社に残る新人を見て感じるのは、地方勤務の新人と比較して「幼い」ということです。

これは自論なのですが、地方勤務の新人は孤独です。

自分で発信して行動しない限り、頼れる人がいません。

そして職場の人間関係以外にコミュニティがないため、逃げる場所がありません。

その厳しい環境が自主性や人間としての深みを醸成するのだと思います。

また、飲み会の場などでの礼儀も叩き込まれているため、上司や先輩に対する接し方も「上手だな」と思うことがよくあります。

この部分は僕自身の新入社員時代の経験にも通ずることがあり、僕は「新入社員で地方勤務でよかった」と今は胸を張っていうことができます。

▼まとめ

本社勤務のメリットとデメリットについて解説してきましたが、残念ながら自分で地方勤務にするか、本社勤務にするのか配属先を選ぶことはできません。

大切なのは、地方勤務と本社勤務にメリットとデメリットがそれぞれ存在しており、「どちらがいい」というものはないということを理解することです。

そして、まずは与えられた環境で一生懸命結果を残すことが大切なのです。

そして、大企業で働く以上は全国転勤からは逃げられないため、今が本社勤務でもいつか地方勤務になる時が来ることを覚悟しないといけません。

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