こんにちは。シャチホコです。
営業になると日々のルーティンワークが多く、「やりがいがない」「つまらない」と感じてしまうことがありますよね。僕は入社から6年間営業を務めましたが、同じような日々が繰り返されることでマンネリを感じていました。
この記事では、営業がつまらないと思った時に僕がどのように乗り越えたのかについて解説していきます。また、営業がつらいということについては、下記の記事でまとめているので、よければ参考にしてください。
▼【実体験】営業がつまらないと感じた理由
まずは僕がどんな時に「営業がつまらない」と実際に感じたのかについて紹介していきます。僕は急に営業がつまらなくなったわけではありません。営業になりある程度時間が経って、慣れてきた時に「つまらない」と感じてしまいました。
・ルーティンワークが多いから
1つ目がルーティンワークが多いことです。具体的にはスケジュールの観点と、業務の観点と2つがあります。スケジュールの観点では、前月に決めた営業計画を月初から実行し、月中に着地の実績を算出し、目標達成に向けて行動計画を修正、月末に向けて追い込みをかけていく、というスケジュールです。
業務では、取引先を訪問しお困りのことを伺い、提案資料を作り再度訪問。先方からのQA対応を行い、成約が取れるかどうか決まる。といった流れになっています。これが春も夏も秋も冬もずっと続きます。営業ほど日々の業務に変化がない職種はなく、ルーティンワークが多いことがつまらないと感じてしまいます。
・数字に追われ続けるから
2つ目が数字に追われ続ける点です。営業はずっと数字を追いかけ続けなければいけません。例えるとすれば「ゴールのないマラソン」でしょうか。仮に今月の目標を達成したとしても、翌月1日にはその実績はリセットされます。
実績が悪い時には確かに救われるのですが、良い時は「また1から始まるのか」と気が滅入ってしまうのも事実としてあります。そして1年間が終わる3月には、翌年度の目標値が展開されます。達成感を感じる暇もなく走り続けている日々に「つまらない」と感じてしまうのです。
・取引先との関係性が悪いから
3つ目が取引先との関係が悪い時です。営業の形態にもよりますが、多くの場合担当のクライアントや取引先が設定されます。その取引先との関係が悪かった時が本当に地獄です。
取引先によっては、休日だろうが深夜だろうが構わず電話をかけてくる人もいます。また、小さいことでも目くじらを立てて、怒る人もいます。僕の経験上、そんな取引先から電話が鳴ると、とても気が滅入ります。「どうしてこんな人に自分の人生を左右されているんだろう」と思うと、つまらないと感じてしまいます。
・成果が出ていないから
4つ目が成果が出ていない時です。営業は数字が全てです。成果が出ていれば、楽しいですし、モチベーションも上がります。一方で成果が出ていない時には地獄です。社内の扱いが悪くなるし、実績改善の報告ばかり求められます。
僕も実績が悪い時は、毎日のように怒られ、対策を提出させられの繰り返しでした。営業は自分の努力不足以外にも、市場環境や取引先の環境などで成果を上げにくい時があります。そんな時は「つまらない」と感じてしまいます。
・自分の実力が分かりづらい
5つ目が自分の実力が分かりづらい点です。営業は完全に再現性があるものではありません。取引先や市場の状況である環境や、運も関わります。そのため、今月努力して実績を上げても、来月実績が上がるかは分かりません。
成果が出ても自分の実力であげたのかどうかがわからず、明確にスキルがついたか分からないことも「営業って無駄、やりがいがない」と思ってしまう要因です。営業で身に付くスキルについては、下記の記事で解説しているので是非参考にしてみてください。
・将来像が描きにくいから
6つ目が将来像が描きにくい点です。営業は、業務内容がそのまま他の業務に活かすことができるかというとそうではありません。そのため「今頑張って何に繋がるんだ?」と思ってしまいます。
また、他の職種と異なり、仮に転職しようとしても他の業界で今と同じような実績があげられるかは分かりません。こう言った将来像を描きにくい点も「なぜ頑張っているんだろう」と思ってしまう要因なのです。
▼実際に感じた営業のやりがい
では営業にはやりがいというものが無いのでしょうか?答えはNOです。営業にはちゃんとやりがいがあります。ここでは僕が実施に営業をしていてやりがいを感じたことについて紹介します。
・お客様の生の声を聞くことができること
僕は営業の後、希望してサービス企画の部署に異動になったのですが、営業時代の経験というのがかなり活きました。特に営業としてお客様の声を生で聞いていたので、自社の商品の一般的な評価がよくわかっていました。
これはサービス企画の部署に行くとわかることなのですが、企画しかしていない人は自社の商品が売れているのを「自社の商品がイケているから」と思い込んでいます。これは営業職以外はお客様の声を直に聞く機会がないためです。お客様の声を生で聞けるという点では営業ならではのやりがいを感じることができます。
・仕事の進捗を数字で確認できること
営業は数字に追われるという話をしましたが、逆を言うと数字で見える化されているので、常に自分の進捗や立ち位置を確認することができます。
また数字が出ていることで、周りの社員と自分の差を明確にできるので、周りより実績を残していた時に明確に数字で現れるのは気持ちがいいです。
・結果を出せば学歴が関係ないこと
僕が実際に一番面白いと思ったのが、「営業に学歴は関係ない」という点です。僕の前職の会社では、旧帝大や早慶といった優秀な大学を出ている社員がたくさんいました。ただ、営業というのは実績を出した人が偉くなります。
高卒出身者が営業職でチームリーダーを務めており、有名大学出身のチームメンバーに檄を飛ばしている姿を見た時に、営業の面白さを痛感したことを覚えています。学歴と同じように年齢も関係ありません。新入社員や若手社員でも結果を残せばプレゼンスは一気に高くなります。
・営業スタイルは十人十色であること
営業のミッションはすごく簡単に言うと、「与えられた目標を期限内に達成すること」です。そして、この目標という山の登り方に正解はありません。目標を達成できるならば、どんな方法で達成してもいいです。
わかりやすく言うと、小さな案件をコツコツと積み重ねる人もいれば、大きな案件で一気に達成する人もいます。目標の達成方法はどこか受験勉強と似ている部分があり、性格が大きく出ます。まさに十人十色の方法があるのです。
▼「つまらない営業」から脱却するには
では、営業がつまらないと感じてしまった時にどのようにその状況から脱却すればいいのでしょうか。ここでは僕が実際にマンネリを感じた時に行った工夫について紹介をしていきます。
・自分の将来像や目標を設定する
まずは自分の将来像や目標を設定することです。これは、営業として設定された数字以外に目標を別に設定するということです。これは「なんのために日々の営業を頑張っているか」を明確にするためです。
僕の場合は、「最短で昇格すること」と「営業で実績を残し、自分の行きたい部署へ行ける主張をすること」の2つでした。この目標達成のために、圧倒的な目標を残すための努力をしました。
・ライバルを設定する
次にライバルを設定することです。営業実績は相対評価です。設定された目標に対して達成率が周りと比較して高いか低いかで立ち位置が判断されます。この時に自分の中で勝手にライバルを設定すると、モチベーションが上がります。
というのも、辛い時にそのライバルが頑張っている姿を見ると、「自分も頑張ろう」と思えます。この際に設定するライバルは自分より少し実力が上の人間を設定することをオススメします。
・営業スタイルを進化せる
冒頭で述べた通り、営業は十人十色です。そのため、自分に合った方法で目標を達成することが大切なのですが、手取り早いのが「お手本を作って真似る」ことです。
自分と似たような営業パターンの人を探し、お手本とすることで、自分のスキルを効率的に高めることができます。お手本を持つと、何か課題にぶつかった時に「あの人ならどう考えるだろう」と発想を広げることができます。もし可能であれば、お手本となる人に営業同行をお願いするのもおすすめです。こうして自分の営業スタイルを進化させると、同じ営業でも違う観点で物事を見れるようになりやりがいが出ます。
▼どうしても営業を辞めたい場合
では、どうしても営業をやめたい場合には、どんな行動をすればいいのでしょうか。僕が営業をやめる際には、社内公募の制度を使って異動しました。ここでは実際に僕が行った営業をやめる方法について解説していきます。
・社内公募に応募する
まず最初に社内公募に応募することです。社内公募は自分が希望したい部署を手を挙げて異動できる方法です。
ただし、多くの場合今の部署に配属されてから◯年以上といった条件が設定されているため、若手社員がすぐに応募するのは難しいです。また社内公募は即戦力が求められるため、過去の実績や評価が重視される傾向にあるので、少し足の長い話になると思います。社内公募については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
・病んだふりをして異動を試みる
これは僕が実際にブラックな部署に配属された時にした方法なのですが、病んだふりをするという方法です。僕は当時月間80-90時間の残業をしており、夜1時くらいまで毎日働いていました。
その際に生活リズムが壊れ、産業医面談を何度か行い、直属の上司に異動を希望しました。この際に産業医にも「異動したい」という旨を伝えていました。実際に異動は叶いませんでしたが、業務量を減らしてもらうことができました。僕が病みかけた経験については下記の記事で詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
・キャリア申告はボロクソに書く
多くの企業で定期的にキャリア面談なるものが設定されます。内容としては「、自分の現在の業務の適正と今後どのようなキャリアを歩みたいのか」を記載するものです。この内容を基に上司と面談をし、キャリアの棚卸しと次の行動を決めるというものです。
このキャリア申告の中で、今の業務が合っていなくて異動したいという旨を忖度なく記載しましょう。会社としては、社員が退職することを恐れています。そのため、この記載内容が激しければ、人事と直接面談することができます。実際に僕もこの内容を盛りに盛って記載した結果、人事と面談することとなり、上司経由でチームを変えてもらうことができました。
・転職活動を開始する
社内での異動を検討しつつ、並行してすべきなのが「転職活動」です。「え、転職活動!?」と思うかもしれませんが、外の世界を早い段階で見ておくことは自分の選択肢を広げる意味でも大切なことです。
転職活動を始めるとわかるのですが、転職エージェントは無数にあります。中には個人でやっている人も沢山いるので、悪徳エージェントには注意が必要です。僕は20社ほどの転職エージェントと面談を行ったのですが、下記3社がおすすめです。
・JACリクリートメント
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント
この3社はいずれも大手ですし、エージェントのレベルも高いので、あなたのキャリアや今後のやりたいこと踏まえ適切なアドバイスをくれることだと思います。
▼まとめ
営業がやりがいがない、つまらないと思うのは、確かに営業という職種に問題もあるのですが、一方であなた自身の仕事の進め方にも問題があります。仕事は自分自身でやりがいや面白みを付加していくものです。
やりがいを付加するには自分なりの目標を設定し「なぜ今頑張っているのか」を明確にすることをおすすめします。そして自分なりにライバルやお手本を設定し、自分のスキルを伸ばしていってください。
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