こんにちは。シャチホコです。
世の中にはブラック企業がたくさん存在しています。
「社員をコマのように扱い、使い捨てていく」そんなブラック企業を僕は許せません!!!
この記事では、僕自身が実際にブラック企業からホワイト企業へ転職を成功させた経験をもとに、ブラック企業からの脱出方法と転職の際にホワイト企業を見抜く方法について、解説をしていきたいと思います。
▼そもそもブラック企業とは?
まず改めてブラック企業とは何でしょうか?
ブラック企業における明確な定義は存在してないのですが、一般的にブラック企業といわれるのは下記の様な企業の状態を指しています。
- 残業時間が月80時間以上の長時間労働
- セクハラ・パワハラの常態化
- サービス残業や手当の未払いなどの違法労働の常態化
- 採用・離職が繰り返され、社員が「使い捨て」の状態になっている
とても怖いのは、僕もそうでしたが「自分の勤めている企業がブラック企業であることに気づかない」ことです。
なぜなら日本における転職率は未だ50%ほどであり、約半分の人は新卒で入社した企業で定年まで勤め上げており、比較対象がないため、「今いる環境が当たり前」だと思ってしまうのです。
▼あなたの会社はブラック企業?チェックするための6つの項目
では、自分の会社がブラック企業かどうかを見抜くためにはどうすればいいか?
下記のチェック項目のうちいくつ該当するのかをチェックしてみてください。
- 過去に法令違反がある
- 離職率が異常に高い(入社3年後離職率35%以上)
- ブラックにありがちな業界
- 1年中採用活動を行っている
- 経営幹部層がパワハラ体質
- 残業時間が月80時間近いこと
上記のチェック項目が多ければ多いほど、ブラック企業である可能性が高いです。
特に3つ以上該当する場合は、今すぐ脱出することをオススメします。
▼ブラック企業を脱出しよう!脱出のための4つのステップ
自分の会社がブラック企業とわかったら、すぐに脱出の準備を始めましょう。
ブラック企業を脱出するには、「退職」もしくは「転職」の選択肢がありますが、ここでは必ず転職という選択をしてください。
なぜなら、一度退職し、職についていない期間があると、転職する際に減点対象になってしまうからです!
転職活動をして、内定をもらった後に退職手続きを進めるようにしましょう!
STEP1:転職の軸を決める
まず最初に、改めて今回退職する理由を整理し、次の転職先では何を手に入れたいのかを明確にしましょう。
なぜなら、労働時間、年収、勤務地など、転職先を決める際の判断軸は色々とありますが、全てを兼ね備えている転職先は存在しないからです。
次のステップとなる転職エージェントに相談するにあたって、「何を捨てられ、何を得たいか」を明確にしておかないと転職活動がなかなか進みません。
ちなみに僕の場合は「ライフワークバランスが取れること」を転職の軸としました。
そのためであれば、勤務地、職種、業界は問わず、年収も若干下がることを許容しました。
ここまで軸が明確になっていると、転職エージェントもこちらが求めている要望にマッチする転職情報を提供してくれます。
STEP2:転職エージェントに相談する
転職の軸が決まったら、転職エージェントに相談しましょう。
ここで大切なのは、転職サイトではなく、転職エージェントに登録することです。
なぜなら、下記の観点において、転職エージェントは転職サイトよりも優れているからです。
- 求人情報の質
- 自分にマッチした求人の探し方
- 企業情報の収集
- 応募書類の作成、面接対策
- 日程調整・条件交渉
転職エージェントと言っても、大企業から個人がやっている零細エージェントまで星の数ほど存在します。
中には、「ともかくあなたを転職させようと強く営業をかけてきたりする悪徳エージェント」もいます。
そのため、基本的には大手エージェントを利用することをオススメします。
登録までには10-15分ほどしか掛かりませんので、今すぐ登録をオススメします。
尚、転職エージェントと転職サイトの違いについては、下記の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてみてください。
STEP3:引継ぎの準備をする
ここが意外とキモなのですが、多くの人は内定が出た後に引継ぎの準備をします。
しかし、ブラック企業の場合は転職活動と並行して、引継書の作成などの引継ぎの下準備をしておくことをオススメします。
なぜなら、内定が出た後にスムーズな引継ぎができないと、有休消化ができなかったり、会社側から文句を付けられる可能性もあるからです。
ブラック企業に勤める人たちは、転職ではなく「脱出」であることを胸に、引継ぎの準備も並行して行うようにしてください。
STEP4:退職届を提出する
いよいよ、転職先から内定がもらえたら脱出のチケットである退職届を提出します。
しかし、ブラック企業あるあるですが、ここで退職時期について文句を言われる可能性があります。
例えば「就労規則上、半年以上前に退職を伝えないと認められない」などといった内容です。
結論から言うと、民法に「退職の2週間前に告知をすれば退職は可能」である旨の記載があるので、就労規則がどうであろうと臆することはありません。脱出に向けて堂々と退職届を提出しましょう。
個人的な経験の感覚ですが、引継ぎ、有休消化を考えると、遅くとも退職の2ヶ月前には会社側に退職の意思表示をしておくことをオススメします。
▼転職先でまたブラック企業を引き当てないために
悲しい現実なのですが、「せっかくブラック企業から脱出したのに、また転職先がブラック企業だった」なんてことがあります。転職活動においては、当然ですがブラック企業を引き当てないというのが鉄則です。
そんなブラック企業を引き当てないために、ブラック企業の見分け方を解説していきます。
ブラック企業を見分けるために使うツールは下記の3つです。
- 求人情報
- 就職四季報
- 面接
それぞれについて解説していきます。
ブラック企業の見分け方1:求人情報
ブラック企業の求人情報には下記の3つの特徴があります。このキーワードや特徴がある求人情報は要注意です‼︎
- 情熱的、成長できる
- 長期間募集している
- 無駄に給料が高い
情熱的、成長できる
求人情報にやたらと「夢、やりがい、希望、仲間、成長」と言うような情熱的な言葉が散りばめられている場合は要注意です。
なぜなら、抽象的なことばかり求人票に書いている=アピールできる事実が存在しないということだからです。
平均残業時間、離職率、有給消化率が掲載されていない場合は特に注意してください!
長期間募集している
結論から言うと、1年以上の掲載期間がある求人票は要注意です。
社員が定着しないため、慢性的に人員不足で求人を出し続けているというケースがほとんどだからです。
無駄に給料が高い
求人票を見て、「なんでこんなに給料が高いんだろう」と思ったら、注釈まできちんと読み込んでみてください。
そこに年俸制や裁量労働制といった文字が並んでいたら要注意です。
裁量労働制とは成果に対して給料を支払う制度であるため、残業代がつきません。
また、年俸制においては、みなし残業として残業代が包含されていることが多いので、これも残業代がつきません。
そのため、給料は高いが超長時間労働になってしまうケースが多いのです。
ブラック企業の見分け方2:就職四季報
就職四季報とは、東洋経済社が独自の取材によって情報を収集し作成された、企業名鑑の様なものです。
実際にその企業で働く人間にインタビューして得た情報をもとに作成されており、かつ第三者的な観点から描かれているため信憑性が非常に高いのが特徴です。
就職四季報には企業に関する様々なデータが記載されているですが、ここで見るべき情報は下記の3点です。
- 3年後離職率
- 採用実績
- 残業時間
それぞれについて簡単に解説していきます。
3年後離職率
結論から言うと、3年後離職率が35%を超えている企業は避けましょう。
3年後離職率とは、3年前に入社した社員が何人離職しているかというデータです。
一般的な企業の平均値が30%と言われていますが、業界によって高い低いの特徴が出るため、自分が応募したいと考えている企業が同業界の他の企業と比較し相対的に高いか低いかを確認しておくと良いでしょう。
採用実績
結論から言うと、新卒採用の比率が20%ほどだったら危険です。
なぜなら、ブラック企業は人が定着しないため、新卒で不足している人員を補充せざるを得ない構造があるためです。
通常の場合、全社員の5~10%を新卒で構成するというのが平均的です。
しかし、ブラック企業においてはこの数値が30%になるなんてこともザラにあります。
残業時間
残業時間は参考程度に見ておけば良いでしょう。
なぜなら、就職四季報に記載されている残業時間は雇用形態の差を考慮していない(一般職と総合職)ため、全体的に残業時間が少なく見える様になっているためです。
また、ブラック企業の恐ろしい事実として、申請されていないサービス残業の存在があります。
そのため情報を鵜呑みにせず、あくまで参考程度として確認しておくのがいいだろう。
ブラック企業の見分け方3:面接
面接の場でもブラック企業かどうかは判断することが可能です。チェックすべきポイントは下記の2点です。
- 面接官の態度が横柄
- 通過の難易度が低い
面接官の態度が横柄
結論から言うと、面接官が日頃部下に対して横柄な態度をとっていれば、その横柄な態度が垣間見える瞬間があります。
なぜなら、部下に敬意を持って接していない場合、その態度は習慣化している場合が多いためです。
面接をしている最中に「あれ。なんかおかしいな」と思ったら要注意です。
また、面接官が複数いる場合、その面接官同士の会話もチェックしてください。
なぜなら、その2人の面接官の間には上下関係がある場合が多く、普段の業務内でのコミュニケーションが垣間見える瞬間だからです。
通過の難易度が低い
やたらと簡単に面接が通過する企業は危険です。
なぜならブラック企業は採用できれば誰でもいいため、あなたの人間性や適正はあまり気にしていないからです。
一般的に転職の面接は新卒の面接と比較し、難易度が高くなっています。
企業も即戦力となるポジションを求めているため、どうしてもその審査は厳しくなります。
しかし、そんなことあまり気にされず、さらっと通過する面接があります。そんな時には注意が必要です。
▼ホワイト企業が多い業界はどこなのか?
では、実際にホワイト企業の多い業界はどこなのでしょうか?ホワイト企業の多い業界は、「参入障壁の高い業界」がほとんどです。
参入障壁が高いからこそ、価格競争になりにくく高い利益を確保することができています。
結論から言うと、ホワイト業界の代表例は下記の通りです。
- 製造業、化学業界
- インフラ業界
- 大学業界
それぞれについて、解説していきます。
ホワイト業界1:製造業、化学業界
「化学業界」と一言で言われても、なかなかイメージがつきにくいと思うのですが、個人的にはかなりオススメの業界です!
なぜなら、一般の目にはなかなかつきにくいため、ホワイト業界だが、倍率が高くなりにくいという傾向があるためです。
ビジネスモデルの前提として、研究開発機関と大規模な工場を持っていないと成立しないため、参入障壁が高くなっており、ホワイト業界となっています。
景気に左右されやすい業界ではあるものの、経験を生かして別の化学業界や製造業の企業への転職も可能となるため、将来な不安も少ないです。
ホワイト業界2:インフラ業界
文字通り、社会の基盤となる事業を担う業界です。
具体的には、鉄道、電力、水道、ガスなどの業界があげられ、基本的には日本中を跨る様な大規模な設備がないと成立しない事業であるため、参入障壁が非常に高くホワイト業界となっています。
ホワイト業界3:大学業界
個人的には、参入障壁もビジネスモデルも完璧な業界であると思います!
なぜなら、大前提として学校法人は国の認可がないと運営できませんし、また数万人の学生から一定の学費を払ってもらうことで安定した収益が確保できています。
私立・人口の集まるエリア・偏差値が高い大学は年収水準も非常に高く、年収1,000万を超える大学職員も多く存在しています!
ただ、少子化の影響があり、いわゆる名門大学以外は淘汰が進むことが想定されています。
国立大学や無名大学は労働条件が厳しいので、混同しないように注意してください。
▼まとめ
ブラック企業を脱出し、ホワイト企業へ転職するための方法を解説してきました。
大切なのは、ブラック企業は他の企業と比較して簡単に退職させてもらえない可能性があると言うことを理解することです。
だからこそ「脱出する」という気持ちを持って、法律の知識や引継ぎの下準備などを水面化でしておく必要があるのです。
ブラック企業で過酷な労働をしながら、転職のレジュメ作成や面接準備をすることは簡単はありません。
しかし、ここで思考停止せず、「脱出」に向けて努力をしてほしいのです。
そして転職活動を開始したら、「ブラック企業を引き当てない」ことを心に、転職エージェントに協力を仰ぎながら情報収集をしてください。
ブラック企業を脱出したのに、またブラック企業に不時着したなんて悲しいことを逃れるためにも。。みなさんの成功を心から祈っています!
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