こんにちは。シャチホコです。
会社員で「年収を上げたい」と悩んでいる人は多くいるだろう。
特に20代後半や30代になると結婚し、新たに家族ができることで、年収を高める方法について考え始める。
しかし、残酷なことに日本においては年功序列が根強く残っており、40代、50代といった様に年齢を重ねないと年収が上がらない仕組みになっている。
そのため、短期的に年収をあげようと思うなら、転職をするしかない。
この記事では、改めて日本の会社員の年収の仕組みがどうなっているかと、効果的な転職をするために、20代、30代のうちに何をすべきかについて解説をしていく。
▼日本の会社員の年収の仕組み
日本の会社員の収入には大きく分けて2つの特徴がある。
1つ目は年齢が上がるほど高収入になっているということだ。
事実として50代以上の年収は20代の年収の約2倍になっている。
2つ目は、男性の方が女性よりも高収入になっているということだ。
ジョブ型雇用や、同一労働同一賃金が叫ばれている中でも、実態はこの様に年功序列と男女格差が根強く残っている状況となっている。
▼年収はスキルよりもどの企業で勤務し「何歳か」で決まっている
各企業には、給与テーブルが存在している。役職別に給与テーブルは設けられており、そこから大きく外れる様な査定を企業がすることはできない。
役職には条件がつけられており、「昇格には直近◯年の評価が△以上」や「◯歳以上であること」の様な年齢に直結する条件がつけられている。
つまりは、新卒で入社し、どれだけパフォーマンスを発揮しても、いきなり昇格することは不可の仕組みになっているのだ。
そのため、自然と「入社3〜5年目くらいで1つ昇格して、早ければ8年目でマネージャーになる」といった様な役職のパスが設定されていることになっている。
そのため、若いうちに年収を上げたいなら死ぬほど残業するか、給与水準の高い会社に移るかの2択しか存在し得ないのだ。
スキルが高ければ年収が上がるという発想は日本企業には存在しないと思っておいた方が良いだろう。
残酷な事実。年収の高い仕事の方がラク
では給与水準の高い会社とはどの様な会社なのだろうか。
結論から言うと、年収が高い企業の方がホワイトな傾向にあり、年収が低い企業の方がブラックな傾向にある。
なぜなら、年収が高い企業ほど収益力が高く、ビジネス上のブランド力が高い傾向にあるため、取引先と仕事がしやすいのだ。
それと同時に、上げた収益を社員還元する文化も存在している。
結果として、人員は質・両共に十分で、煩雑な業務はシステム化や外注に任せるというフローが出来上がっているため、楽で付加価値の高い仕事をすることが可能となるのだ。
ホワイト企業の特徴については、下記の記事にて解説をしているため、ぜひ参考にしてみてほしい。
年収の低い仕事はどんどんRPA、AI、外注で消えていく
RPA、AIといった言葉を聞いたことがあるだろうか。
簡単に言うと、テクノロジーの発達に伴い、単純作業の仕事は人間ではなくコンピュータやロボットが行う時代が来るのだ。
実際に、大手では三井住友銀行がRPA化で5,000人の人員削減を検討している。
一方で単純作業でなくても、可能なものは外注へとシフトしていくだろう。
なぜなら、その方が社員1人を雇うのと比較した時にコストが安く抑えられるからだ。
その結果、高い付加価値の業務しか残らなくなる。
▼転職で年収を上げるために必要な3つのこと
では、年収を上げるためにはどうすれば良いのか。
結論から言うと、「どうしてもこれをやりたい」という明確なものがない人は、給与水準の高い業界へ転職することをおススメする。
給与水準の高い業界へ転職するポイントは、以下の3つだ。
- 資格
- 実務経験
- 年齢とタイミング
それぞれについて解説していこう
年収を上げるためにすべきこと1:意味のある資格を取れ
結論から言うと、ウケのいい資格だけを厳選して取れということである。
応募しようと考えている企業や業界において、どの資格が必要か、ウケるのかを調べた上で資格取得に向けた努力をしてほしい。
ちなみに、特に何も思い浮かば無いという人には、TOEICをおススメする。
なぜなら、楽天やファストリといった一部企業においては、入社時にTOEICの点を求められる。
また、昇格時にTOEICの点数が必要となる企業が増えているからだ。
避けないといけないのは、意味もない資格を取ることだ。
ウケのよくない資格を何十個持っていたって全く意味はない。資格を取るには、時間もお金もかかる。
そのため、厳選して資格取得は行う様にしよう。
年収を上げるためにすべきこと2:ウケのよい実務経験をせよ
結論から言う。転職を見据えて、ウケのよい実務経験を積むようにしよう。
つまり、仕事の選り好みをしようということだ。
日系企業においては、ジョブ型雇用とは異なり、ジョブディスクリプションの様なものが存在せず、職務内容が曖昧であるケースが多い。
そのため希望をすれば、興味のあるプロジェクトに能動的に参画することが可能となるのだ。
避けないといけないのは、上司や同僚から仕事を押し付けられる都合のいい存在になることだ。
「これは転職する際に実務経験上の武器になるかな?」ということを常に念頭において、仕事の取捨選択をしていってほしい。
年収を上げるためにすべきこと3:転職では年齢とタイミングを大切にせよ
結論から言う。転職は早ければ早い方がいい。
なぜなら、20代〜30代前半といった年齢層は希少価値が高くなっており、売り手市場になっているからだ。
そのため、転職活動を始めるなら早ければ早いほど有利になるのだ。
そしてそれ以上に大切になるのが、転職タイミングだ。
当たり前のことだが、どんなに優秀な人でも、求人がなければ転職することはできない。
そのため、能力以上に経済状態が大切なのである。
このあたりのタイミングについては、転職エージェントとあって情報収集するのが一番手っ取り早いだろう。
▼年収を上げたいなら転職エージェントを利用せよ
転職して年収を上げるには、市場価値の高い実務経験や資格がなんであるかを把握する必要がある。
そこで頼りになるのが、転職エージェントなのだ。
なぜなら、転職を検討している企業のリアルな情報について熟知しているし、ネットでは拾えない様な情報も転職エージェントからは聞くことができる。
そして、情報収集において必ず君の役に立ってくれるのだ。
まだ転職エージェントに登録していない人向けに、転職エージェントについて簡単に解説する。
転職活動を始めると、転職サイトと転職エージェントと2つが存在することに気づくだろう。
例を挙げると、リクナビNEXTとリクナビエージェントの違いである。
転職サイトと転職エージェントの違いは?
ここで、君たちがすべきことは、転職エージェントに登録することだ。
転職サイトには登録しなくてもいい。転職サイトと転職エージェントの違いは、下記の通りだ。
- 転職サイト:自分で公開求人を見て、興味のある求人に応募する
- 転職エージェント:転職のプロが君に合った求人を提案してくれる
転職エージェント利用の際に気をつけること
転職エージェントのビジネスモデルは、転職希望者が企業に転職したタイミングで初めてエージェントに報酬が入る。
君たち転職希望者には全く費用が発生しない仕組みになっている。
逆を言えば、転職が成立しない限り、転職エージェントに報酬が発生することはない。
故に、転職エージェントは基本的に転職することを勧めてくる。
また、その中でも転職エージェントにとって楽な転職は「給与が下がる転職」だ。
転職先の企業にとっては、他の企業で高い給料をもらっていた優秀な人材が手に入るため、合意がしやすい。
故に、安易に給与が下がる転職を提案してくるエージェントには注意が必要だ。
転職エージェントをうまく利用する
上記の注意点を踏まえ、転職エージェントとはうまく付き合おう。
まずはどんな企業がどんな求人を出しているのか。
今のトレンドの業界、求められているスキルをエージェントから情報収集するのがいい。
その情報を得るだけで自分の市場価値をある程度測ることができる。
エージェントも親身になって相談に乗ってくれるはずだ。
下記の記事で転職エージェントを使うべき理由を簡単にまとめているので参考にしてみて欲しい。
▼まとめ
年功序列が根強く残る日本においては、短期的に年収をあげようと思うなら転職するしかない。
20代、30代といった売り手市場のうちに
- 必要な資格を厳選して取得
- 売れる実務経験を積む
- 良いタイングで転職する
ための戦略を練る必要がある。
そのためには、複数の転職エージェントと面談し、自分とフィット感のあるエージェントを見つけ、定期的な面談を行うことが大切なのだ。
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