未経験者が抱く転職活動のギャップ10選

考え方

こんにちは。シャチホコです。

コロナ禍で先行きが不透明な中で、転職活動を開始しようか悩んでいる人の相談をよく受ける。その中で、僕が感じることは、転職に対するイメージと現実にかなりギャップがあるということだ。簡単にいうと、転職未経験者ほど転職対するハードルが高いイメージを持っている。この記事では、転職未経験者が抱きがちな転職に対するイメージや疑問に対する答えを解説していく。この記事を通じて、少しでも転職が身近なものに感じてもらえると嬉しい。

勘違い1:転職先は簡単に決まらない

結論から言う。転職の内定は意外と簡単にもらうことができる。早ければ、応募から2-3ヶ月で獲得することができてしまう。僕の周りの人間の話を聞くと、数年間転職活動を続けないと、転職ができないと考えている人が意外と多い。

しかし、実際は自分の職務経歴(キャリア)を基にエージェントが求人情報をマッチングしてくれるため、とんとん拍子で進むことがよくあるのだ。最初のレジュメ作成は少し大変だが、出来上がればそれを他の企業でも使いまわせるため、基本的には面接の対策のみで複数社を受けられる。新卒の就職活動とは異なり、個社ごとにレジュメを作成しなくてよいのだ。

ジョブ型雇用については、下記の記事で解説しているので、是非参考にしてみてほしい。

勘違い2:転職はリスキーだ

結論から言う。この考えは一昔前までは正しかったが、今となっては転職しない方がリスキーだ。日本では長らく、メンバーシップ型雇用という雇用形態がとられており、「新卒で入社した会社で定年まで勤め上げる」ことが一般的とされていた。これは終身雇用が維持できることが前提となるが、現代において、すでに終身雇用は崩壊している。これからは、ジョブ型雇用に移り完全実力主義の時代が訪れるのだ。そうなると、1社で勤め上げる方がリスキーだ。

なぜなら、君が40代で転職するとしよう。仮に1社でしか働いていないとすれば、「他の会社の文化に馴染めるのか」「これまでの成果の再現性がない」と判断されてしまう。つまり、複数社で勤めた人と比較し、市場価値が落ちてしまうのだ。

勘違い3:大企業エリートは重宝される

結論から言う。この考えは一昔前までは正しかったが、今は崩壊しつつある。なぜなら、大企業の会社員と中小企業の会社員の業務領域を比較するとよくわかる。同じサービス企画で比較すると、大企業の会社員は開発、企画、マーケテイング等、全体の一部を担っている場合が多い。しかし、中小企業の社員は企画から開発、運用まで全てを行っていることがあるのだ。

なぜなら、中小企業の方が人が少ないため、一人当たりの業務量と、自分の責任範囲が広くなるのだ。採用担当の中には、大企業の温室育ちの人間より、このように厳しい環境で働いてきた人間を評価する人も出てきている。

勘違い4:転職すれば全てが良くなる

結論から言う。転職をすれば全てが良くなるなんて言うことはない。転職すれば、「ライフワークバランスが今よりも取れて、給与が上がって、都心に住めて、やりがいのある仕事ができる。」なんて言う甘い話はない。全ての企業は人と同じで良い点もあれば、悪い点もあるのだ。

そもそも転職における成功とは、「自分が求めているものを手に入れること」だ。君は現状に何か不満を持って、転職をするだろう。その不満を転職で解消し、なりたい自分になれることが転職の成功なのだ。転職すれば、今の会社のいい点も当然失うということを頭に入れておかねばならない。

勘違い5:転職エージェントはどこを使っても同じ

結論から言う。転職エージェントは会社によって得意分野が異なるし、エージェント単位でもスキルが異なる。転職エージェントには、会社により得意分野に差がある。例えば「外資系に強いエージェント」「特定業界に強いエージェント」「第二新卒に強いエージェント」など様々だ。そのため、A社のエージェントでは「紹介できる求人はありません」と言われても、B社では優良案件を紹介してもらえるなんてことがザラにある。

そのため、複数のエージェントに登録し、たくさんのオファーを受けることが大切なのだ。そして、実際に接してみると分かるが、エージェントにも様々なタイプが存在している。その中で自分に合ったエージェントを見つけることが大切だ。

転職エージェントについては、下記の記事で解説しているので、是非参考にしてほしい。

勘違い6:資格があれば転職の武器になる

結論から言う。資格には武器になる資格とそうでない資格がある。大前提として、「この資格を持っているから採用」とはならない。転職活動では資格に加えて、当然君のこれまでの経歴や人間性が見られて「採用するに足るか」がトータルで判断される。そのため、資格はあくまでその企業を受けるためのプラスαの要因だと思っておくべきだ。

それに加えて、世の中には「資格マニア」が存在するが、ハッキリ言って役に立たない。自分が受けたい業界や職種があるなら、そこでウケのいい資格を事前に転職エージェントに相談するといいだろう。資格は時間もお金もかかる。厳選して取得しないといけないのだ。

勘違い7:3年勤めないと転職できない説

結論から言う。これに関しても数年前までは正しかったが、今は違う。第二新卒という言葉を知っているだろうか。一般的に入社3年目までに転職することを指しているのだが、若手の人材不足に伴い、この第二新卒のマーケットが非常に熱くなっている。実際に転職エージェントに聞いたところ、1年半の職歴があれば十分転職は可能なようだ。第二新卒でオススメの転職エージェントはジェイックだ。

第二新卒については下記の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてみてほしい。

勘違い8:年収が低いのは自分のスキルが低いから

結論から言う。日系企業における年収は所属する業界×年齢で決まっている。なぜなら、日系企業では年功序列の給与体系となっているため「スキルが高いから給与が高い」ということはなかなか存在しない。

それと同時に、業界によって収益構造が決まっているため、高い利益を出せる仕組みを持つ業界では年収が高くなっているのだ。高い利益を出せる業界とは、いわゆる参入障壁の高い業界になるのだが、詳しくは下記の記事で解説しているので、是非参考にしてみてほしい。

勘違い9:面接はコミュ力がないと無理

結論から言う。転職活動における面接は新卒における面接と比較すると、コミュ力勝負になりにくい。なぜなら、新卒の面接が社会人未経験の大学生を採用する完全な青田買いだったのに対して、転職の面接はこれまでの職務経験という明確な評価要素があるからだ。

採用側からすれば、新卒ではコミュ力しか評価し得なかったのに対して、転職の採用面接ではこれまでのキャリアでマッチングを図ることになるのだ。

勘違い10:企業から内定をもらう=転職しないといけない

結論から言う。転職活動をして、企業から内定をもらっても必ずその企業に入らないといけない訳ではない。むしろ、新卒の就職活動同様に内定辞退をするケースというのは多くあり得るのだ。賢い転職活動者ほど、内定をもらった後に内定先と現職を比較し、転職をするかどうかを冷静に判断することが多い。だから転職活動に興味がある人は、「気軽に」転職エージェントに相談し、応募をすればといいのだ。

まとめ

転職に関する未経験者が抱く10個のイメージについて解説してきた。僕は、転職をするか否かは別として、転職活動は全ての会社員がすべきだと思う。なぜなら、先行きが不透明な日本経済において、自分の市場価値や、市場から受ける評価を知っておくことはとても大切なことだ。

会社が従業員を守る時代は終わった。会社員たちは、自分でキャリアを考え戦略的にキャリアパスを歩む必要がある。その中で、業界や企業の情報を収集し、自分をアップデートしていく活動が必要になる。転職エージェントは君が本気になれば大きなパートナーになってくれる。是非頼りにしてほしい。

君の成功を心から祈っている。

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