こんにちは。シャチホコです。
大企業で仕事をする上で、配属ガチャが人生に大きな影響を与えることは有名なことですが、それと同じくらいに社会人人生を左右するのが「上司ガチャ」です。僕の経験上仕事においては、人間関係が一番のストレスの要因になり、上司がくそだと本当に毎日ストレスです。
この記事では、大企業に勤める僕が実際に出会った上司ガチャの当たりとハズレの話をもとに、ハズレを引いた時にどうすべきかについて解説していきます。
▼上司ガチャとは?
上司ガチャとは、配属先の上司がどうなるのかわからないことをソーシャルゲームの「ガチャ」になぞらえたものです。優秀な上司に恵まれたりた場合は「当たり」、そうでない場合は「ハズレ」となります。
上司の考え方によって、同じ部署の同じ業務でも、働き方、業務量、ストレスが大きく変わるので、上司ガチャであたりを引くことはとても大切なことです。
▼上司ガチャで当たりを引くとどうなるか
では、実際に上司ガチャで当たりを引くとどうなるのか。結論から言うと、仕事をしていて楽しいですし、学びにもなるため、一緒にいてプラスなことがとても多いです。「この人のために結果を出すんだ!」と思えるようになり、仕事のモチベーションになります。
僕のあたり上司:一見鬼のように怖いのだが…
僕が4年目の時の上司は、まさにあたりの上司でした。ただ、見た目はめちゃくちゃ怖いですし、当時営業だったこともあり超数字に厳しく、何度も何度も詰められました。目標が達成できない月は本当に眠れないほど悩んでいたことを覚えています。
そんな一見大変そうな環境でも、その上司のことを「この人についていきたい。この人についていけば間違いない」と思うことができたのです。そこにはどんな特徴があったのかその特徴を紹介していきます。
あたり上司の特徴1:失敗してもはしごを外さない
その上司は僕が失敗しても絶対にはしごを外すことがありませんでした。上司と相談して決めた内容に取り組み、結果としてその月の目標値がいかなかった時、社内で責められても「自分の責任」といって、絶対に僕のことを守ってくれましたし、何か問題を起こした時には一緒に頭を下げてくれました。
こういう姿を見ると、失敗を恐れずに新しいことに全力でチャレンジできますし、何より同じ男として惚れて、「この人を勝たせるんだ」と心から思うことができました。
あたり上司の特徴2:社内交渉力がめちゃくちゃ強い
その上司は、社内交渉力がめちゃくちゃ強かったのも特徴です。他の上司と比較して、ロジカルな訳でも業務知識が豊富な訳でもなかったのですが、誰もが一目置いており、平気で部長や組織長とも議論ができる人でした。
簡単に言いくるめられない点や、見た目が鬼のように怖かったのもあったからかともかく社内交渉力が強く、僕たちが仕事をしやすい環境をすぐに整えてくれる人でした。その姿を見ると、自分たちも結果を残さないといけないと奮起できました。
あたり上司の特徴3:評価を勝ち取ってくれる
最後に評価を勝ち取ってくれる点です。大企業の多くにおいて、評価会議は課長クラスが膝をつけ合わせて同じ階級の社員同士で優劣をつけます。当然数字の達成状況で優劣もつけますが、自分の上司がどれくらい自分を推してくれるかによって結果が大きく変わります。
僕の上司は、ともかく自分の部下を推すのが上手く、当時確かに仕事は大変だったのですが、当時の僕は、同世代ではもらえない評価をもらっていました。これが自分の当時の原動力になっていたことは間違いありません。
▼上司ガチャでハズレを引くとどうなるか
では逆にハズレの上司を引くとどうなるのでしょうか。結論から言うと、信頼できないし、いいことが全くありません。あたりの上司と打って変わって部下は損してばかりなのです。
僕のハズレ上司:物腰は柔らかく接しやすいが…
一方でハズレの上司というのも存在します。ハズレには色々な種類が存在しますが、僕が引いたのは「弱々しい」上司でした。物腰は柔らかく接しやすいので、困ったことは相談できるのですが、上司としてはハズレでした。
物腰が柔らかいタイプや弱々しいタイプは、自分で物事を決めきれないため、部下や周りから舐められやすい傾向があります。その皺寄せは部下に来てしまうのです。
ハズレ上司の特徴1:部下の悪口を平気で言う
僕がその上司を信頼できないと思ったのは、普段何事もなく接している部下について、飲み会の席で悪口を言っていたのです。そして、時には他のメンバーのパーソナルな悩みなども話してしまう傾向がありました。
おそらくその上司は、みんなと秘密を共有することで仲良くなりたかったのだと思うのですが、僕からすると「信頼できないな」と思ってしまいました。
ハズレ上司の特徴2:色んなことを押し付けられる
また、優しい性格は他の部や課の上司から舐められてしまう傾向にあります。例として新しい業務が発生した際に、業務分掌上どちらの部でやるべきか曖昧な時があります。その時には部間で話し合った上で合意するのですが、この交渉時に押し付けられる傾向があります。
これは言い換えると、「やらなくていいことをやらされる」ため、部下はただただ忙しくなってしまうのです。
ハズレ上司の特徴3:評価を勝ち取れない
最後に、あたりの上司の際にも書いた通り、大企業の多くにおいて、評価会議は課長クラスが膝をつけ合わせて同じ階級の社員同士で優劣をつけます。自分の課長の交渉力が低ければ評価を勝ち取ることはできません。
そのため、ハズレ上司については業務が忙しくなるだけでなく、評価を勝ち取れず昇格が遅くなるというデメリットも存在しているのです。
▼上司ガチャのハズレを引かない方法
では、上司ガチャのハズレを引かない方法はあるのでしょうか。結論から言うと、定期異動の中でハズレを引かない方法はありません。しかし、能動的な異動であればハズレを防ぐことができます。ここでは具体的な3つの方法について紹介します。
方法1:社内公募で行きたい上司の元へいく
まず最初に社内公募に応募することです。社内公募は自分が希望したい部署へ手を挙げて異動できる方法です。この場合だと、事前に公募先に出ている部署の上司の情報を得ることができます。
実際に僕も社内公募を受ける際には、その部署の同期から課長にあたる人がどんな人か情報を得ることができました。このように、社内公募であれば定期異動とは異なり、自分で行き先を決められるのでハズレを引く可能性は低くなるのです。社内公募については、下記の記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。
方法2:好きな上司がいった部署へ引っ張ってもらう
次に自分の尊敬する上司のもとへ引っ張ってもらう方法です。ただしこれはその上司と相思相愛が前提となります。
また、仮にそれで異動が叶った際には、上司への恩義からどんな業務や評価を与えられても文句は言えないというリスクもあるので注意が必要です。
方法3:転職時の面談で見抜く
これまで社内異動の方法を解説してきましたが、最後に転職する場合も方法の1つとなるため、紹介します。転職活動の面接においては、その部署の現場責任者クラスが面接相手として出てきます。つまり、あなたの直属の上司になる人が面接者として出てくるのです。
面接の時に人となりを見ることができますが、それだけでは正直わかりません。そのため、僕の場合は内定後に2回ほど業務内容や求められることについてフランクに会話をする機会を設けてもらいました。その結果、僕は純粋に「この人が上司ならいいな」と思えたので転職を決意しました。
大企業からの転職については、下記の記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。
▼本気で今のの上司が嫌なら覚悟を決めよう
ここまで書いてきた通り、ハズレの上司はストレスの大きな原因になります。そして、日々のストレスを溜めすぎると、心を壊してしまう可能性すらあります。あなたが本当に今の環境を変えたいと思うなら、覚悟を決めましょう。
退職を辞さない覚悟で異動を交渉する
異動を申し出るのは、勇気が要ります。僕も「直属の上司から嫌われたらどうしよう」と思い、なかなか言い出せずにいました。しかし、逆にいえば「最悪辞めればいいや」と思えれば人は強いです。
異動したい旨を堂々と伝えられますし、業務量の交渉もできます。そして上司の上司や人事部に申し出ることもできます。まずは今の環境を捨てる覚悟を持つことから始めましょう。
上司の上司に申し出る
まずは上司の上司に不満を申し出ることです。この時に大切なのは、意見なのか事実なのかということです。意見であれば聞き入れてもらえませんが、問題の事実があれば対処してくれます。
例えば、サービス残業を黙認しているチャットの履歴や、深夜の着信履歴、打ち合わせ内容の録音などエビデンスになるものを残すことです。本当に心が壊れそうなら、産業医との面談履歴でも大丈夫です。このような「事実」になるものを持って上司の上司に申し入れをしましょう。そうすれば上司の上司は動かざるを得ません。
転職活動を粛々と裏で進める
「冒頭に退職の覚悟をもつべき」とお伝えしましたが、この勇気を持つのに大きな後押しになるのが、転職活動です。僕自身、社内異動に向けた行動をすると同時に転職活動をしていました。
転職活動をして、転職エージェントから色々な求人情報を実際に見せてもらうと、「この会社以外にも働ける場所は沢山ある」ことに気づきます。そして今は売り手市場なので、給与も今より高い求人や有名企業の求人も沢山あります。「最悪転職したろ」と思えれば、社内異動なんて容易に行動することができるのです。
大企業からの転職については、下記の記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。
▼転職活動は転職エージェントを活用しよう
最後に転職活動を進める際には、転職エージェントを活用すべきであることをお伝えします。実際に僕も転職した際には、転職エージェントを活用して転職を実現させました。転職エージェントの他にも転職サイトなるものがあるのですが、転職エージェントをおすすめする理由は下記の記事で詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
自分に合った転職先を提示してくれる
転職エージェントに登録すると、最初にこれまでの職務経歴やキャリアを説明したり、どんな求人に応募したいと思っているかを意識合わせする面談が行われます。
その数日後には、僕が狙える求人を紹介してくれました。幸い僕は企画職で新規サービス立ち上げ経験もあったため、大手企業の求人を幅広く提示してもらえました。また業界も幅広く提示してもらえることで、世界観が一気に広まりました。
ES、面接の準備を手伝ってくれる
転職エージェントは、ESや面接の対策を手伝ってくれます。就職活動と違い、一緒に対策を考えてくれたり、人によってはESの内容も事細かに添削してくれます。
就職活動時代は自分1人で全てやらないといけなかったことに対し、一緒に協力してくれるのでかなり楽に転職活動を進めることができます。そしてここで行ったES作成や面接練習の内容は実は社内公募でも活かすことができるので2度美味しいです。
転職のノウハウを全て教えてくれる
そしてそもそも「転職活動ってなんぞや?」といった疑問点を全て解決してくれます。転職活動の選考フローや、内定後の退職交渉、そして入社まで事細かくフォローしてくれるので、就職活動と比べるとかなり楽に進められます。
大企業からの転職のおすすめのエージェント
転職活動を始めるとわかるのですが、転職エージェントは無数にあります。中には個人でやっている人も沢山いるので、悪徳エージェントには注意が必要です。僕は20社ほどの転職エージェントと面談を行ったのですが、下記3社がおすすめです。
・JACリクリートメント
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント
この3社はいずれも大手ですし、エージェントのレベルも高いので、あなたのキャリアや今後のやりたいこと踏まえて適切な解をくれるでしょう。
▼まとめ
上司ガチャは配属ガチャ同様に、社会人人生を大きく左右するものとなります。ただ、大企業で働く以上はこの上司ガチャは避けては通れず、いつかハズレを引く日が来ると思います。
そのハズレを引いてしまった時に、どのような行動をするかが大切です。まずは退職してもいいと覚悟を決めて、異動を願い出ましょう。僕の経験上、そう簡単に会社をクビになることなんてありません。なので安心して行動してくださいね。
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